海外のオフショア保険積立ができる人は限られている

海外のオフショア保険積立ができる人は限られている私の投資成功・失敗体験

知っている人は知っている、海外のオフショア保険積立です。これも私の体験談としてお話したいと思います。

海外のオフショア保険積立ができる人は限られている

海外には日本と同じようで同じではない貯蓄型の保険会社があります。保険会社ですが、日本の保険のように「万が一」に備えるような保険機能は付いていませんので「保険」という言葉は無視しても良いと思います。

その保険会社が行うポートフォリオによって預金者の資産を運用してくれます。私はイギリスの大手保険会社であるフレンズプロビデントに毎月5,000HKD(香港ドル)の積立をしています。

毎月の積立の仕方は「クレジットカードからの引き落とし」と、「銀行からの口座自動引き落とし」がありますが、クレジットカードの引き落としは毎回手数料がかかってしまうので、私はHSBC銀行からの口座自動引き落としで積立をしています。

スポンサーリンク

積立ての仕組みは?

積立期間は25年、忍耐強く続けるというのが前提です。最初の2年間は初期口座といって必ず毎月積立すること、満期まで下せないといったやや厳しい条件がありますが、3年目からは貯蓄口座と言ってこちらに積立していくことになります。

こちらの貯蓄口座は途中積立を一定期間休止したり、積立てたお金を取り崩したりすることが可能なので制限が緩いと言えます。

積立てたお金を「複利」で運用していきます。複利とは出た利益分を元本に上乗せしてまた運用するといったものです。「複利」の素晴らしいところは年を重ねるごとに利益が放物線を描いて上昇していくということです。

このように積立てたお金を運用にまわしていくわけですが、フレンズプロビデントで運用する先のファンドが200ほどあるそうです。その200ほどあるファンドの中からいくつか良いファンドを選んで運用していくのですが、これは素人には当然どのファンドを選んで良いかわかりません。

ではどのようにファンドを選び、積立て資金を運用していくのでしょうか。

IFAに一任して自分は何もしない

数ある海外のファンドを自分で選ぶことも可能ですが、ここはプロに任せたいところです。そこで登場するのがIFA(Independent Financial Advisor)です。

IFAは、私とフレンズプロビデントの間に入って優良なファンドを選んでくれる、要するに私のお金を私の代わりに運用してくれるプロ集団の会社です。

資金の流れでいうと、私の口座から直接フレンズプロビデントへ振り込まれるので、IFAは運用のアドバイスと手続きをしてもらうだけに留まります。

当然ですがIFAには手数料を支払います。これでIFAがほぼ全てのことをしてくれるので、こちらは積立てだけをしておけば、あとは何もすることなく毎月届く運用状況報告書で現在の運用状況を確認するだけとなります。

数あるIFAの中でいくつか紹介されましたが、私はアテナベスト社に運用を依頼しました。香港にある会社の中でも日本人スタッフが充実しており、日本語でのフォローが万全ということで始めました。

何かあったときの連絡はフレンズプロビデントにすることなく、全てアテナベストにします。今もそれは変わりなくわからないことは日本語で対応してもらっています。

どれくらいの運用を期待できるのか?

IFAの運用利率は10%程度期待することができると言われています。

これを複利運用するので、25年満期まで積立てを止める事なく、途中切り崩したりしなければ、私の積立て額でいくと最終的に元本と利息を合わせて7,000万円~8,000万円となる計算です。

もちろんこれは保証されたものではなく運用がうまくいった場合の話です。香港ドルで運用しているので、満期時の為替の高安によって、円で受け取れる額が変動するのはいうまでもありません。

この積立投資は25年という長い期間の運用になるため、一気に利益を出して儲けたいという人向けではなく、コツコツと積立てを続けて将来の年金と思えるくらいの人が合っているのでは、と思います。

ただ、長期投資のため、やるなら早い年齢から始めることと、始めたときから長期間毎月一定額を積立てできる人でないといけませんので、この条件に当てはまる人はそれほど多くはいないのではないかと思います。

まとめ

このようなことから、この海外オフショア保険積立ができる方は限られているのでは、と思っています。

残念ながらフレンズプロビデントは、2012年に日本人の新規受付を停止しています。イギリスの大手保険会社だけに残念ですが、フレンズプロビデント以外にも有名なところで言えば、スタンダードライフロイヤルロンドンといったところがあげられます。

私が始めた当初は、説明してくれた紹介者の話も「なんとなく」しか理解していませんでした。そんな状態でこのような大きな投資を始めたわけですので、ある意味無謀だったのかもしれません。

しかし今は、毎月のIFAからの運用状況報告書や半年に1回の運用状況報告会などに参加し、わからなかったところが少しずつわかるようになり、今になってようやくあのとき始めていて良かった、いや、もっと早くに知って初めていたら良かったのに、と思っています。

海外のオフショア保険積立ては、仕組みとハードルがやや高めの資産運用なのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました