日本人は中国工商銀行で口座開設出来るのか?

今回は、海外の銀行口座開設の旅!世界最大手の銀行である中国工商銀行(ICBC)に実際に行ってきましたので、ここでご紹介したいと思います。口座開設出来たのかどうかは是非読み進めて頂いてご確認してもらえればと思います。

日本人は中国工商銀行で口座開設出来るのか?

中国工商銀行(ICBC)は中国の4大銀行の一つ(残り3つは中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行)で、言わずと知れた総資産額で全世界トップに立つ銀行です。あのHSBCバンクオブアメリカを下位に付けての世界ナンバー1銀行です。

中国工商銀行の金利(2019年5月)は以下の通りです。最大手でこの金利ですので日本の銀行とは全く比べ物になりませんね。

中国は銀行の数が非常に多く、規模が小さい銀行ほど預金を集めるために高金利に設定されています。ですので他の銀行はICBCよりもっと高金利です。

普通預金
(人民元)
0.3%
定期預金
(人民元)
3ヶ月 1.35%
6ヶ月 1.55%
1年 1.75%
2年 2.25%
3年 2.75%
5年 2.75%

私達日本人は、中国工商銀行で口座開設が可能なのでしょうか。

今回は、中国工商銀行にて口座開設をしに現地中国まで行ってきましたので、その流れを書いていきたいと思います。余計なストーリー絡めて無駄に長くなってますが、読んでいただければ嬉しいです(^^;)

中国・大連に到着

2019年5月、中国は大連まで行ってきました。日本からだと大連は飛行機でもそれほど遠くない場所で中国の中でも短時間で行きやすい都市と言えると思います。

何故大連なのか?実は大連に中国国籍の友人がいるのですが、その友人に中国工商銀行での口座開設に付き添ってもらうお願いをしたところ、快く引き受けてくれたのです。これはすぐに行くしかない(笑)と思って早速行ってきました。

大連の中心部は中山(ちゅうさん)広場と言って、3車線のとても大きなラウンドアバウト(環状交差点)になっています。そしてその中山広場を囲うような形で周辺には多くの銀行が立ち並んでいます。

中国工商銀行はその中山広場に面して大連市分行営業部が置かれています。大連だけで10支店近くある中の本部機能を持つ銀行です。今回の口座開設は大連市分行営業部で行うことになりました。

外国人の口座開設は年々厳しくなってきているため、私も口座開設が出来るかどうかは実際やってみないとわからない、駄目なら仕方ない、というつもりでいました。果たして今回は無事に口座開設出来たのでしょうか。

これから私が実際に行った口座開設の手続きの流れを書いていきたいと思います。

いざ中国工商銀行で口座開設手続き!

友人と昼食を食べた後、すぐに中国工商銀行大連市分行営業部に徒歩で向かいました。

中国工商銀行大連市分行営業部
<中国工商銀行大連市分行営業部 正面入口>

窓口の銀行員さんですが、担当してくれたのは見るからに優しそうな雰囲気の女性行員さんでした。海外の窓口業務の人ってかなりの確率で素っ気ない人が多いかと思うのですが、今回はそんなことなく、悪く言えばちょっとか弱そうな方でしたので、ひとまず安心しました(笑)

窓口で口座開設をするにあたり必要なものは下記の通りでした。

・パスポート
・運転免許証(身分証明書)
・納税証明書(所得証明書)
・個人番号(番号がわかればOK)
・中国国内用の携帯電話

ここでやや困ってしまったのが下の2つ。個人番号中国国内用の携帯電話です。

口座開設にあたり必要なものを事前に調べていたのですが、申込書類の中に個人番号を書く欄があり、それを用意できていませんでした(汗)それともう一つ、中国国内用の携帯電話ですが、これももちろん持っていませんでしたので、一旦銀行を離れ急ぎ足で携帯電話を作りに行くことに。

個人番号は番号さえわかれば個人カード等の原本は不要ですので、携帯を作りに行く間にライン電話で家に連絡を取ってみることに。しかしこんなときに限って誰も出ない、メッセージも既読にならない・・・(汗)

今日出来なければ明日は土曜日、しかも時間は14時。帰国が月曜日の朝なのでもう今しか時間がない(半泣)さっそくテンパってしまいました。

その間に中国国内用の電話を買いに行くことに。こちらも急ぎましたが大連の中心部には銀行と携帯ショップが至るところにあるので直ぐに到着。

中国の携帯ショップ

中国国内用といってもシムフリーのカードを入手して持っている電話に差し替えできればOKでしたので、使い捨てのシムフリーを購入しました。値段は100元、安く済んで良かった・・・。携帯ショップで必要になったものはパスポート100元のみでした。

これで中国国内用の携帯電話はクリア。残るは個人番号ですが、まだ家とつながらない・・こうなったら私の個人番号を知っているのは私の会社の経理をしてもらっている税理士の先生だけ。うーん、流石にこんな状況で聞くのって抵抗あるなぁ。しかしもう時間がない!

あと一回だけ家に電話してだめなら聞くしかない、と思っていたところ最後のワンコールでつながったのです!(本当です汗)電話がつながったときのあの安堵感、半端なかったです(笑)

すぐに個人番号を控えて急いで中国工商銀行へ。無事に到着し、ようやくこれで口座開設完了目前!と思っていたのですが・・・

正規で口座開設できる外国人はビジネスビザを持った人だけ

再び窓口であの優しくてか弱そうな女性行員さんについてもらいました。

早速個人番号を記入し、手続きを進める中で確認コードを先ほど買ったシムフリーに差し替えた携帯電話で受信。その確認コードを入力して手続きは順調に進み、そしてついにキャッシュカードを発行してもらうことになりました!

よし、何もかも順調だ!と、思っていたら窓口の女性行員さんに近づくもう一人の女性行員さんが・・・。

この行員さん、若くて小柄で美人で素敵な方だったのですが、ちょっと鋭い目つきで何やらこちらのことで話をし出したようです。私のパスポートを見ながら何か言っています。中国語なのでさっぱりわかりませんでしたが、このあと友人が小柄の女性行員さんと口論を繰り広げる展開に・・・。

ほぼ手続きが完了し、キャッシュカードも発行してもらった後のことでした。もう終わるはずの口座開設でしたが、しばらく待たされることに。友人曰く、「もう終わる段階で何故今更そんなこと言うの?」と話していたそうです。

何かというと、住所です。日本の住所を書く欄の他に中国に滞在している場所の住所も書く欄があったのでホテルの住所を書いていたところ、ホテルの住所では駄目だと・・。まぁ確かにホテルの住所を書いてるときは何も考えずにスルーしてましたが(汗)

結局は、中国に滞在するためのビジネスビザが必要だと言うことでした。日本のパスポートは他の国のと比べても万能ですが、観光ビザでの口座開設が出来ないとなると日本のパスポートだけでは駄目だということですね。ビザにも種類がありますが、Zビザ(ビジネスビザ)を取得した外国人であれば口座開設に問題はありません。

さて、ここまでやってきて結局アウトなのか、と待たされること20分。友人が交渉を頑張ってくれたおかげでなんと口座開設することが出来ました!わざわざ日本から来て中国の携帯番号も取りに行ってキャッシュカードももらった後ですからね(汗)友人には感謝です。

窓口の行員さんが最初からあの小柄の女性行員さんだったらおそらく口座開設できていなかったと思います。全ての銀行、支店がそうではないとは思いますが、窓口での対応と交渉、そのときのタイミングによって口座開設の可否が分かれるのだと思います。

キャッシュカードを利用して入出金してみた

なんとか口座開設が出来て良かったのですが、そのすぐ後に別の予定があったので今日は入金せずに銀行を離れました。入出金はATMを探せば24時間出来るので問題ないかと。

日曜日、時間が出来たので一人でウォーキングを兼ねて中国工商銀行のATMを探しに出ました。いつもよく使っているグーグルマップですが、中国ではほとんどアクセス出来ないんですよね。すごく微妙でたまーにつながるときがあるくらいです。

ヤフー地図も何故か詳細なところまで拡大できなかったので、あまり未開の地へ出向くと帰れなくなりそうなので(汗)結局先日の大連本部の中国工商銀行のほうへ向かって歩くことに。

そこまで行けば窓口は休みでもATMは置いてあるだろう、と歩行者信号のない横断歩道を車に注意しながら幾度と渡って向かいました。横断歩道歩いてても車が突っ込んできますからね。日本と同じ感覚で横断歩道歩いてたら確実に車に轢かれます(汗)

無事に到着してATMのあるところを探そうとしたのですが、なんと窓口が普通に空いていました。日曜日は支店や小さな銀行は閉まっていましたが、本部や大銀行は営業されているようで普通に窓口で入出金等の手続きをすることが出来るようです。個人番号聞くのにあれだけ焦って損したなぁ・・。

もちろんATMもありましたが、せっかくなので窓口で入金してみることに。今日はまた別の女性行員さんでしたが、なんとなくちょっぴり冷たそうな感じの方で、英語も通じませんでした。

現金とキャッシュカードを渡して「エクスチェンジ(両替)」と「デポジット(入金)」と言ったのですが、両替されることなくそのままの現金で入金されることになってしまいました。中国語で何やら言われてたのですが全然わからなかったので仕方ないですね(汗)

キャッシュカードと明細書

入金出来たのは人民元の他に香港ドル日本円。因みにフィリピンペソは入金出来ませんでした。

まとめ

ちょっと奇跡に近い形で今回の中国工商銀行での口座開設が出来たわけですが、年々海外の口座開設の難易度は本当に高くなっていると思われます。

今回は中国の友人が横についてくれていたおかげで口座開設が出来ましたが、ビジネスビザを持っていない人が英語だけでうまく交渉するのは難しいかもしれません。

中国でキャッシュカードを手に出来れば銀聯(Union Pay)が付いてきます。銀聯カードは今や世界中で利用できるので大変便利です。日本でも多くのお店で使えるようになり、出金できるATMも増えてきました。

もちろんまた中国に行った際にはこのカードをフル活用できるので旅の必需品になりますね。中国はもうほぼ完全にキャッシュレス社会です。お店に入っても現金で支払いしている人は一人も見かけませんでした。

中国では、中国工商銀行だけでなく他の銀行にも言えると思いますが、本店支店やそのときの窓口対応、タイミングによっては今回のように口座開設が出来たわけですので、口座開設を目的に行くのではなく観光で行った際にダメもとで口座開設に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

近年のCRSの発足やマネーロンダリング防止の観点から、外国人の海外口座開設の難易度は非常に高くなっているという事実が実感できる今回の口座開設の旅でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

誰もやらないようなことを好んでやるタイプの人間のため、投資や運用で成功失敗を繰り返す。株の研究にも熱心に取り組み、こちらも勝ち負けを繰り返すが、今はそんなリスクを冒さず安定した運用のみ手掛ける。海外旅行大好きで誘われたら断れないタイプです。