中国銀聯カードがATMで使えない?HSBC香港の銀聯カードと比較

中国銀聯カードがATMで使えない?HSBC香港の銀聯カードと比較マネー

先日、中国工商銀行の口座開設の際に入手した銀聯カードですが、日本でどの程度使えるのか試してみました。銀聯カードは先日作ったのが2枚目で、1枚目は香港で作りました。この2枚の銀聯カードに利用範囲の違いがありましたので、それらについて書いてみたいと思います。

中国銀聯カードがATMで使えない?HSBC香港の銀聯カードと比較

先月(2019年5月)訪れた中国・大連で、中国工商銀行(ICBC)の口座開設を(途中経過色々ありましたが)何とか無事に完了し、その際に入手したのが銀聯(ぎんれん)付きのキャッシュカードでした。

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私が持っているのは、今回の中国工商銀行で入手した銀聯カードと、もう一つは以前にHSBC香港の口座開設の際に入手した銀聯カードの2枚です。もちろんどちらも同じユニオンペイのロゴが入っています。

この2枚のカードはどちらも同じように利用出来るのでしょうか。ここでは2枚のカードを区別して中国銀聯カードと、香港銀聯カードと呼ぶことにします。(厳密には香港銀聯カードという言葉はありません。)

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銀聯カードは日本での利用が拡大している

銀聯カードとはユニオンペイ(Union Pay)のことで、中国発祥のブランドです。このマークのあるお店やATMで使用することが出来ます。最近は日本でも、お店のレジでの支払いやATMにもこのマークを多く見かけるようになりました。

ユニオンペイのロゴマーク

私が香港に行った時に作った銀聯カード(ここでは香港銀聯カードと呼びます)は当時、コンビニのATMではセブンイレブンでしか利用出来ませんでした。

セブンイレブンに設置してあるセブン銀行ATMは、他のコンビニに置いてあるATMと比べても万能でしたね。銀聯カードだけでなくほぼ全てのカードがセブン銀行ATMで利用可能でした。

それからユニオンペイが使えるATMが増え出して、ファミリーマートローソン等でも使えるようになりました。

日本に観光等に来られている中国人は、ほぼこの銀聯カードを持っているので不便なく買い物が出来るようになっているのが現状です。

大型ショッピングモールでは中国人観光客の買い物の支払いに不便がないように、アリペイ・ウィチャットペイ・ユニオンペイの3大決済がほとんどの店舗で用意されています。

店舗での使用には特に問題無し!

飲食店や小売店での使用には問題なかったです。店員さんにカードを提示するとリーダーに差し込まれるので、暗証番号を入力します。問題なくユニオンペイからの引き落として支払いが完了しました。

もちろん中国の店舗でも利用可能でした。先日、中国工商銀行で口座開設した際に受け取った銀聯カードを早速中国の飲食店で使ってみましたが、こちらも問題無く、寧ろ現金よりカードでの支払いが当然のように対応してくれました。

中国では本当に現金での支払いは見ないですね。ご飯食べるにしてもコンビニで買い物するにしてもタクシー乗っても全てキャッシュレスです。今回作った中国銀聯カードは、次回中国に行った際には大いに役立ちそうです。

したがって、店舗での使用に関しては中国銀聯カード、香港銀聯カード共に問題ありませんでした。どちらもデビット機能としてカードで支払った分をその銀行の口座残高から引き落とされる仕組みになっています。

ATMで何故か利用不可!?

以前から持っている香港銀聯カードは、よくセブンイレブンに設置してあるATMで利用していました。最近ではユニオンペイのマークのあるATMが増えたおかげで他のATMでも利用できるようになりました。入金は出来ませんが、出金と残高照会は出来るようになっています。

各ATMで試してみた

そして今回新たに作った中国銀聯カードも早速試してみることに。一番よく利用しているセブン銀行ATMで試してみたのですが、使えない・・・。もしかするとたまたま取扱い時間外だったのかな、と思ってまた違う時間で試したり、別のATMでも試しましたがやはり使えませんでした。

お店では支払いできるのにATMは受け付けてくれないのは何故なのでしょうか。そこで今度は中国の友人に頼んで、彼自身の中国銀聯カードで試してもらうことに。目の前で確認させてもらったところ、結果は問題なく利用可能でした。

私の中国銀聯カードは使えないのに、中国の友人の銀聯カードは利用可能・・・もちろん同じATMで試してみた結果です。このときはファミリーマート内の、ゆうちょ銀行のATMでした。

私のはカードを入れても「このカードはご利用いただけません」とだけ表示され、すぐにATMから吐き出されてしまうのです。操作のしようがありません(汗)しかし友人のカードは、入れるとすぐに操作メニューが表示され、出金等が出来るようです。同じ銀聯カードなのにこの違いは何なのでしょうか・・・。

調べてみたところ、私の中国銀聯カードと香港銀聯カード、友人の中国銀聯カード、この3つのカードの違いは、私の中国銀聯カードだけ裏面に「磁気ストライプ」が入っていませんでした。

ICチップは3枚のカード共に入っているので、こちらを読み込むものだと思っていたのですが、どうやらこの磁気ストライプがないためにATMで読み込まないんだなと。

問い合わせてみた

セブン銀行へ電話で問い合わせてみたところ、明確な回答はもらえませんでした。磁気ストライプが入っていないからなのかどうか、それもわからないのでカード発行元へ聞いてください、とのこと。発行元の中国工商銀行へ聞いたとしてもそんなことわかりませんと言われそうですよね・・。

次にローソン銀行にも問い合わせてみました。が、対応は良かったのですがやはり原因はわからないと・・・。「おそらく磁気ストライプが無いのが原因だと思いますが、断定はできません。」とのことでした。

今回、明確な回答は得られませんでしたが、今度中国に行った時には使えない理由をダメもとで確認してみようと思います。

まとめ

今回は、銀聯カード3枚を比べてみましたが、日本人が中国で作った銀聯カードはこのように日本のATMでは使える可能性は低いと思われます。

中国ではキャッシュカードを全てICチップ化にしていく動きがあるようなので、銀行によっては磁気ストライプ付きの銀聯カードを発行してくれるかもしれませんが、それもなくなりつつあるようです。

中国では持っていないと困るくらい重要な銀聯カードですが、日本での利用に限るならそれほどお得というわけではありません。日本人が銀聯カードを持つメリットとしては、特に中国へ出張や観光に行く頻度が高い方が中国国内の利用で割引を受けたりできることです。

VISAやアメックス等の他のブランドでは支払いを受け付けてくれないところも多く、現金(人民元)でさえ嫌がられたりするのです。日本人からしたらちょっとあり得ない感じですが、とにかく銀聯カード1枚さえあれば中国では困らないということですね。

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