高金利な定期預金【インドステイト銀行】

高金利な定期預金【インドステイト銀行】高金利な海外銀行

今回はインド最大手、インドステイト銀行についての考察と、現在のインドの政情についても書いてみました。是非参考にされてください。

高金利な定期預金【インドステイト銀行】

インドと言えばカレー、タージマハル、ガンジス川が思い浮かぶかもしれませんが、人口に関しては世界第2位の国です。

国別人口(2018年)
第1位中国13.94億人
第2位インド13.58億人
第3位アメリカ3.288億人
第11位日本1.257億人
第12位フィリピン1.053億人

トップ2であるインドは、あと数年経てば1位の中国を抜くとも言われています。私も現在のインドの人口がこんなになっているとは知りませんでした(汗)

インドが動けば世界も動くと言われるように、世界経済にも大きな影響力を持った国の一つであります。そのインドで金融の中心となっているのが今回ご紹介するインドステイト銀行です。

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インドステイト銀行の概要と金利

インド最大の国営商業銀行であるインドステイト銀行(State Bank of India)は、顧客数が4億2千万人を超えるという日本人全員含めても追いつかない数ですね。

そんなインドステイト銀行は国内で資産、預り額、顧客数、従業員数、支店数のいずれを見ても最大規模であり、国内のATM設置数は5,500台以上にものぼります。国外では34カ国で52営業所を展開しています。

中国銀行や中国工商銀行、バンクネガラインドネシアといった多くの海外銀行とも業務提携しており、日本国内でもインドステイト銀行と提携している銀行(りそな銀行、みちのく銀行、大垣共立銀行、愛知銀行・・等)は多数あります。

インドの通貨はルピー(INR)で、自国通貨の信用についは、2018年8月のトルコショック以降、新興国通貨全般に下落圧力がかかるなか、経常収支が赤字のインドの通貨ルピーには売りが膨らみ、対米ドルでの下落が続いている状況です。

普通預金の金利は、残高がRs. 1 crore(約15.5万円)までは3.5%、それ以上ある場合は4%となっています。また、定期預金は預入金額と期間によって5.75%~7.35%となっています。(2019年6月)

口座開設は可能か?

日本でも多くの銀行がインドステイト銀行と業務提携していますので、一度、口座開設の件で取引先の銀行へ問い合わせてみました。

各銀行それぞれ業務締結書によって業務内容が書かれていますので、全ての銀行が同じでは無いようですが、私が問い合わせた銀行によると個人の口座開設サポートはされていないとのことでした。

「日本の企業がインドへ進出して事業展開する場合に、インドステイト銀行の口座開設をサポートしますよ」というサービスのようです。銀行がこのようなサポートを個人に対して行うというのは普通はないかもしれませんね。

また、日本には東京と大阪にインドステート銀行の支店があり、そちらで個人口座を開設することは可能で、その場合は円建て米ドル建てユーロ建てのいずれかの当座預金、若しくは定期預金となります。普通預金やルピー建てはないということでした。

定期預金の場合は1年満期で0.15%、2年~3年満期で0.25%の利息となっています。預金保護は全額適用外となっているようです。

インドの現在の政情

インドの政情について取り上げられるのはカシミール問題です。これは政情不安要素として挙げられます。カシミール問題とは、1947年から現在に至るまで長年続いているインド・パキスタン間での領有権を巡る争いです。

これまで、インドは同地をめぐってパキスタンと1947年、1965年、1971年の三度の戦争(印パ戦争)を起こしています。そして今年2019年2月、インド側がパキスタンの国境を越えての空爆が行われました。国境を越えての空爆は1971年の戦争以来だということです。

つい先日(2019年5月)も、インドの大統領官邸で開かれた宣誓式においても、周辺諸国の代表者たちは出席しましたがパキスタンには声を掛けなかったということのようです。

このようにインドとパキスタンとの間では現在も深刻な情勢が続いているので、カシミール地方であるインド北部一帯は近づいてはいけないエリアとなっています。

インドはカシミール問題等の政情不安やルピー安、階級制度等、幾つかのネガティブな側面を持つ一方で、労働世代(20歳~60歳)は、2040年までは増加傾向、いわゆる人口ボーナスという現象にあり、今後益々の発展が必然的な状況となっているのも事実です。

インドは一人あたりの単価が安価な上に、米国企業のOEM先としてIT系の技術開発に長けているため、今後競争が激化する人口知能の開発などに対して他国よりも圧倒的に安価に開発ができる基盤があります。そのため、経済発展の延び代は世界トップクラスといっても良いかもしれません。

まとめ

インドはカシミール問題という不安要素やルピー安などの懸念材料があるものの、それを補って余りあるほどの成長余力があり、経済を引っ張っていく国はこれから先もインドになっていくことは間違いないと思われます。

このように経済成長が見込まれる国の銀行金利は比較的高く、インドステート銀行においても定期預金であれば5%以上の金利が付く計算となります。

しかし個人で現地で口座開設するのは難しく、企業がインドへ進出する場合に限り、日本の提携銀行が口座開設をサポートしてくれるということです。

インドステート銀行は多くの日本の銀行と業務提携していますので、近くの銀行に問い合わせてみればどのようなサポートをしてもらえるのかという詳細を聞くこともできると思います。

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