海外で預金する際の注意点

海外で預金する際の注意点高金利な海外銀行

日本と比べると金利差が20倍を超えることもある海外預金。海外で預金する際のメリットや注意点などについてまとめてみました。海外での口座開設をお考えの方は是非ご参考に。

海外で預金する際の注意点

外貨預金にはメリットとデメリットがあります。

日本円と比べても圧倒的に金利が高く、なおかつ為替差益が得られる外貨預金ですが、為替レートは常に変動します。そのため、外貨預金を円高のときに日本円に戻せば損になります。

逆に、円安になれば為替差益が得られます。また、外貨預金はペイオフの対象外となりますので、万が一銀行が倒産したとき外貨預金が保護されることはなく、当然リスクもあります。

主な外貨預金には、米ドルユーロオーストラリアドルイギリスポンドスイスフラン香港ドルなど、さまざまな通貨建ての預金が存在しています。そして円預金のように、普通預金と定期預金があります。

円から外貨へと交換する為替レート(為替手数料)は、預けるときには「TTS」、引き出すときには「TTB」が適用されます。外貨預金は、すでに口座を開いている日本の銀行でもすぐに始められます。

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デメリットを考慮した外貨預金

外貨預金は、外国通貨建ての預金のことです。日本の銀行に預ける金利よりもはるかに高い金利が適用されることから、昔からよく活用されている資産の運用方法です。

しかし、デメリットについてもきちんと把握しておくことです。元本割れするようなことがあれば、すぐに外貨預金を日本円に戻し、損失を最小限に食い止める必要があるからです。

外貨預金は、元本と利息は保証されていますが、為替レートの変動により、円換算(外貨を日本円に戻すとき)すると元本割れすることがあります。間違ってはいけないのが、銀行に預金すること自体は元本保証です。ここでいう元本割れというのは、為替リスク、両替や為替レートによっては当初外貨預金をした時点より減っている可能性があるということです。

外貨預金をするときのレート「TTS」と、引き出すときのレート「TTB」という2つのレートがあり、必ず手数料がかかります。外貨預金では、選ぶ通貨により為替レートの変動が激しく、長期間預ける場合には資産が倍増したり、半減したりすることもあり得ます。

そのため、円預金と外貨預金のバランスを考える、又は複数の通貨を組み合わせ、値動きが大きく変動しても損失をカバーする対策を取ることが為替へのリスクヘッジと言えます。他に、預ける時期と引き出す時期の為替を確認して、利益が出ているときに日本円に戻す、といった方法も良いでしょう。

意外と高い為替手数料

外貨預金で忘れてはならないのが、為替手数料の問題です。通貨を交換すると必ずかかる費用です。円から外貨を購入した後、再び円に戻すため、往復でコストがかかってきます。

高い金利だと思って預けていた外貨預金も、為替レートの変動や為替手数料を考えると、赤字になる可能性もあります。最終的に利益が出るように為替手数料も確認して、通貨を交換していきましょう。

外貨預金選びでは、金利と為替手数料を検討することが重要です。米ドルでいえば、片道1円程度が為替手数料の相場です。ネット専業銀行によっては9銭~25銭となり、ネット専業銀行のほうが手数料は安くなります。

為替手数料は、必ずしも安いほうが良いわけではなく、コストパフォーマンスを重視するか、手厚いサービスを重視するか、預金者が何を求めるかにより、選ぶべき銀行を使い分けるのが良いかと思います。

銀行によって口座維持手数料がかかることもある

国内の銀行の海外の口座に外貨預金をし、運用すると、大きなメリットがあることをお伝えしました。

ところが、海外の預金口座は開設した後、日本円で数百円、数千円しか預けていないと、口座維持手数料がかかる場合があります。日本なら10年以上経つと休眠口座となり、最終的には口座の権利が無くなります。

海外では預金残高が一定額を下回ると、月額で一定の口座維持手数料がかかってきます。例えば、シティバンクなら、1か月平均の預金残高が30万円を下回ると月3千円の口座維持手数料が請求されます。

他の銀行も同様の手数料が設けられており、300ドル、1000ドル、2万ドルなど、その銀行の顧客に求める最低の預金額が設定されています。

今注目のフィリピンでの銀行口座開設

これまで、外貨預金についてのメリットや注意点について解説してきました。米ドルやユーロ、ポンドなどといった先進国での外貨預金も良いのですが、成長性では新興国に劣ります。

そこで、ここでご紹介しているのが、フィリピンでの銀行の口座開設です。今後35年先までの経済発展が見込まれている代表的な国がフィリピンです。

35年先には日本よりも人口が増えていると予想され、将来を考えた資産運用では、日本や先進国よりもフィリピンでの銀行口座開設を活用したほうが、大きく資産を増やすチャンスがあると言えます。

私がフィリピンの銀行口座開設で一番のメリットとして感じているのが、外国人でも適用されるペイオフ制度です。通常他国の銀行では私達日本人に対しては預金保護の対象外となる場合が多いですが、フィリピン政府は外国人を含めた全ての預金に対して預金保証があります。

万が一の銀行倒産によりその銀行から預金が戻ってこなくなっても、フィリピン政府にしっかりと私達日本人の預金も保護してもらうことができます。

フィリピンでの銀行口座開設においても口座維持手数料がかかりますが、先日私が口座開設したオウン銀行なら金利も高く、手続きも簡単です。一度確認してみると良いと思います。現地まで渡航せずともクレジットカードを利用しての預入も可能で、より有利な金利での定期預金が組めます。

※2019年4月26日追記:オウン銀行は現在も高い金利での口座開設が可能です。しかしいつまで高金利が続くかわかりませんので、気になる方はお早めにご検討されたほうが良いと思います。

まとめ

海外で預金する際のメリットや注意点についてお伝えしました。

まず、日本の銀行預金に対して外貨預金のほうが基本的に金利は高いということ。外貨預金そのものは元本保証のため元本が減ることはないが、円換算した際に為替レートが悪いと損をする場合があるということ。

そして為替手数料や口座維持手数料がかかるので事前に確認が必要だということです。そうしたことを踏まえて、日本円と外貨をバランス良く組み合わせて持つことで、為替によるリスクヘッジに備える、ということですね。

また、外貨を持たず日本円だけで資産を持つことは、これもリスクヘッジを考えていないということになります。基本はやはり、同じ資産を持つのでなくいくつか違うものに分散することだと思います。

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