超高金利国アルゼンチンの銀行の金利はどのくらい?

超高金利国アルゼンチンの銀行の金利はどのくらい?高金利な海外銀行

超高金利で知られる国と言えばアルゼンチンですよね。今回は、アルゼンチンの銀行について、その金利や情勢について取り上げてみたいと思います。

超高金利なアルゼンチンの銀行の金利はどのくらい?

アルゼンチン国内では今もなおインフレ率の加速が続いており、アルゼンチンの中央銀行である、セントラルバンクオブアルゼンティーナ(Central Bank of Argentina、通称BCRA)の総裁は、今年の4月にインフレ抑制策を発表しています。

アルゼンチンの自国通貨であるアルゼンチンペソ(ARS)の対USドルの為替を安定させる動きがみられており、最近はやや戻し気味のような気配ですが、全体でみるとまだまだアルゼンチンペソは下落が続いている状況です。

そんなアルゼンチンの政策金利や物価、定期預金の金利等をみていこうと思います。

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アルゼンチンの政策金利や物価はどのくらい?

アルゼンチンの現在の主要政策金利は、なんと60%(6%でなく60%ですよ・・・)2018年の8月に45%から更に60%に引き上げられたということです。

それでも下落が止まらないのがアルゼンチンペソ。インフレの加速と共にこの先どうなるのか、といったところです。

このようなことからアルゼンチンペソの預入れ金利は「超」が付く高金利となっています。アルゼンチンと比較すると日本の超低金利はまだ安心なのかなと、思ってしまうこともありますよね(汗)

物価に関しては、通貨の不安定要素も伴って日本と比べても高いものがあったり安いものがあったりとするので、アルゼンチンに旅行するのであれば予算を少し多めに持って行くべきだと言えます。今日買った100円のものが明日120円になってたりということが起きるわけですね。

アルゼンチンは、GDP(国内総生産)は世界では現在25位辺りにランクインされている国です。マクロ経済的には、アルゼンチンは大恐慌まで最も安定していて保守的な国の一つでしたが、その後は幾らか不安定な国の1つになりました。

1990年頃から景気の低迷により、その通貨価値は上述の通り高いものではなくなっていますが、アルゼンチンの超高金利は世界で最も高いレートになっています。

アルゼンチンの銀行別定期預金金利

アルゼンチン中央銀行(BCRA)が公表しているアルゼンチンの国内主要銀行の定期預金金利です。アルゼンチンペソで定期預金した場合の金利は下記の通りです。

銀行名定期預金金利(30日間)
バンコ・デ・ラ・ナシオン52 %
サンタンデール・リオ45 %
HSBCアルゼンチン46.75 %
ICBCアルゼンチン41.25 %

(2019年7月6日、アルゼンチン中央銀行のウェブサイト参照)

何とも、素晴らしく高い金利です・・・汗

アルゼンチンの他の銀行と比較しても最高金利はバンコ・デ・ラ・ナシオン52%です。アルゼンチン国内の銀行の金利は総じて40%を超えるものとなっています。

金利が高いと通常は景気の上向きを示しますが、アルゼンチンの場合は銀行が発行する資金供給量を限りなくゼロにしたいがための高金利です。

金利が高くなると、行き先が定まらないような資金も預金に回してもらえる可能性があるため、それによって通貨の安定を図るといった意図があるからです。

アルゼンチンペソ(ARS)は、10年前の2009年で1ARS=25円、その後も下がり続け現在は1ARS=2.5円と、日本円でみるとアルゼンチンペソは10年間で1/10にまで下がっているというのが現状です。

アルゼンチンペソの預入れ金利が高くても、元の通貨に戻したときには逆に減っているといったことが起きてしまうわけですね・・・。

まとめ

金利が世界で最も高いアルゼンチンの銀行ですが、通貨価値を上げるための政策ということもありますので、口座開設ができたとしてもそこに定期預金するのは大きなリスクを伴うものと思われます。

現地に赴くことがあるなど、現地とのつながりが深い場合はアルゼンチンの銀行の使い方も生きてくるかもしれませんが、そうでなければ最悪目減りしても良いと思えるような金銭的な余裕がある場合と、試験的な試みとして行う以外には、いくら超高金利であってもオススメできないと思います。

実際に日本人が口座開設するにはパスポートとビザ、日本の個人番号情報を持参すれば口座開設できる銀行もあるようですが、ほとんどの銀行はアルゼンチンの住民番号がないと口座開設は不可のようです。

超高金利であってもそこにはアルゼンチン特有の情勢がありますので、今後どうなるかは誰にもわからないところですね。今後の金利の動向は気にしておきたいところです。

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