ニュージーランドといえば羊ですが、隣国のオーストラリアと比較すると、人口が少なく面積や経済規模も小さいこともあり、ニュージーランド国内での政策金利は他国より高めに設定されています。そんなニュージーランドにもいくつか有名な銀行があり、高金利な定期預金の口座開設が可能です。今回は、ニュージーランドのASB銀行について触れてみたいと思います。あ、羊は関係なかったですね。
ASB銀行は、ニュージーランド国内に135以上の支店を構える、ニュージーランドでも最大の都市銀行として知られています。ASB銀行のASBとは、「Auckland Savings Bank」オークランド・セービング・バンクの略称です。
ニュージーランドでは、現地非居住者の口座開設が難しくなっていますが、ASB銀行は現地非居住者でも口座開設やデビットカードの作成ができる数少ない銀行の一つです。Moody’s等の信用格付けは、AA(ダブルエー)ですので、安心できる銀行といえます。
ニュージーランドの銀行は、日本よりも高金利であるため、ASB銀行などで預金口座を開設される人が増えています。NZドルの他、日本円を含むマルチカレンシー口座も開設ができます。最低預金額は500NZドル(約40,000円)、ニュージーランド政府による預金保護はありません。
他国と比べても高い金利設定
ASB銀行では、日常のお金の引き出しに使う「Streamline」と、余裕資金を高金利で運用する「FastSaver」の2つの口座をうまく使い分けると、ATMやEFTPOSの手数料が無料になり、通常よりも高金利の普通預金口座を利用することができます。EFTPOSはデビットカードのような機能のあるカードのことです。
定期預金の場合は、30日間で0.75~1.00%、半年間で2.00~3.50%、1年間で2.00~3.25%、5年間で2.00~4.20%です。但し、預け入れ金額が1万NZドル以上ないと低い金利しか適用されませんので注意が必要です。
限定のプロモーションなどがあれば、優遇された定期預金金利が適用されることもあります。また、ネットバンキングでは、国内送金や取引履歴の閲覧も可能です。
口座開設する方法
現地では、口座開設にあたり日本語ができる担当者も在籍しています。必要な書類としては、パスポート、パスポート以外の身分証明書、住所を証明できる書類です。身分証明書は日本の運転免許証、住所を証明できる書類はアパートメントの契約書のコピーでも問題ないようです。
口座維持手数料は、基本的には有料ですが、明細書郵送を停止し、ネットバンキングでの照会に変更することで無料になります。
口座開設するとキャッシュカードが発行され、日本では、ゆうちょのATMやセブン銀行ATMにて出金できます。但し、一日あたり2,000NZドルの出金限度額が設定されています。VISAデビットカードは、利用限度額が一日あたり5,000NZドルまでに上がりますが、半年につき会費が5NZドルかかります。
外貨決済カードとして日常の買い物に利用すると、円安のときであれば現金を引き出すことなくそのまま為替差益のメリットを享受できます。
まとめ
ニュージーランドで銀行の口座を開くなら、非居住者でも対応してもらえるASB銀行がベターではないでしょうか。クレジットカードやデビットカードの発行を行う数少ない銀行でもあります。
ASB銀行をうまく活用すれば日本では考えられない高金利の恩恵を受けることができます。特に外貨預金やNZドルを運用している人なら、利用価値のある銀行ではないでしょうか。