損切するのは株だけではない!人生を損切するコツは?

損切するのは株だけではない!人生を損切するコツは?投資生活(投資・資産運用・心構え)

株で負けたらこれ以上損しないために損切(そんぎり)をすることがあると思いますが、株だけでなく人生の損切も大切です。私の人生損切だらけなのですが、損切をすることは悪いことでもなく、寧ろ必要なことだと思います。今回は色んな意味での「損切」のコツについて書いてみようと思います。

損切してこそ次の光が見えてくる

損切するのがどうも苦手な人がいるようで、そんな人に言いたいのですが、「損切しないで良かった」となったケースってどのくらいあるでしょうか?おそらく、「あのとき損切しておいたほうが良かったな」というケースのほうが圧倒的に多いのではないでしょうか?

それは株やFXをしている人だけでなく、仕事、友達付き合いや恋愛、人生全てに言えることだと思います。損切と言うのは決して悪いことではなく、次につなげるための最重要手段だということです。これができる人とできない人で人生が大きく変わってくるのですから、いつでも損切できるような心構えを持っておくことが大切です。

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損切した時点で損をしたと思うのは大間違い

株を買うのは儲けるためだと思いますが、意に反して株価がどんどん落ちていき、100万円あった資産が半分の50万円になってしまいました。この時点で買った株を売ってしまうと50万円の損失、いわゆる損切ですね。

今売ってしまうと、損をするから売らずに持っておこう。でもこれだけ株価が落ちてしまって、いつ上がるかわからない状態、これが塩漬けですね。塩漬け状態のときというのは、特に上がる要素があるわけでもなく、ずっと持っていても株価は水平、もちろん上がる可能性もありますが逆にもっと下がる可能性もあるわけです。

でも損したくないから売りたくないし、このまま買った株を保有する。これが大きな間違いなんですよね・・・実は損切するのにコツなんて必要ないのです。100万円で買った株が今50万円なら、損切してもしなくても、今のあなたの資産は50万円なのです。売っても売らなくても、既に損をしているのです。そしてその株を持ち続ける理由もどこにあるのかわかりません。

考えるべきなのは、「株価が落ちた」という過去のことより、今の時点においてこれから株価が上がる要素や期待感があるのか、です。上がると予想するのならそのまま持っておけば良いし、そうでなければ損切すれば良いのです。現時点の資産は50万円である、という事実は損切してもしなくても変わらないので、その50万円を今一番有利だと思う先に投資することを考えるべきなのです。

株やFXだけでなく仕事においても同じです。今やっているプロジェクトがうまくいっていない、しかし何とか利益を出したいからこのまま時間と資金を投入して頑張ってみるか・・でも見通しが立たない。そんなときに次にやりたいプロジェクトがあれば、そちらに時間と資金を投入するべきです。

何をするにもうまくいかなかった過去をダラダラと引きずらないことです。ビジネスや人間関係においてもうまくいかなかったら、次の仕事や関わる人のことに目を向けて新しいことにチャレンジしていく姿勢こそが成功への近道だと言えます。

たくさん失敗を重ねて、その失敗した経験から新たな発見、新たな成功を掴むのです。過去を損切してでも、次の新しいことに挑戦するのとしないのとで、人生が大きく違ってくると思いませんか?

サンクコストを無視する

損切をするのと似た考え方で、サンクコストがあります。私は常にサンクコストを意識しながら日常を過ごしています。サンクコストは必ず仕事でも日常生活でも発生してしまうものですので、それに対してどのように対処するのかという意識を持つことが大切です。

サンクコストは埋没費用とも言い、既に支払ったお金、若しくは支払いが確定しているお金のことで、そのお金を取り戻したりキャンセルすることが不可能なものを言います。需要と供給のなかでお金の受け渡しをしている限りはどこでも発生しますよね。

問題はサンクコストに対してどのような行動を取るかです。私はよく外食をするのですが、肉と炭水化物が大好きでそろそろ健康を考えないといけない歳なのに、今日も健康に悪そうなものを注文してしまいました。お値段もちょっと高めでした。

ところが、思っていた味と違って美味しくなかったとしましょう。野菜や穀物なら少々口に合わなくても健康のために食べるべきでしょう。しかし、ちょっと高い注文をしたのに食べないのはもったいないからといって、体に良くない美味しくもないものを無理に食べる必要はどこにもありません。

映画やスポーツ観戦を楽しみにして観に行ったが前半全く面白くなかった、若しくはもう飽きてしまった。でも、せっかくチケットを買ったのだから最後まで観ないともったいない!といって最後まで観ているのはその人にとっては時間の無駄であって何の意味もありませんよね。

「せっかくお金を払ったのに最後まで○○しないともったいない」という場面では、それを続けても止めるにしても使ったお金は返ってこないのだから、現時点で次にどうするか、最良の選択を取るべきなのです。「お金払ったのに勿体ないから」と思っていては良い判断が出来ません。

ビジネスにおいても同じです。親から譲り受けた土地を有効利用しようと考えたが、その場所では商売がうまくいきそうにない。しかしその土地をもらった際に税金も払ったのだから、ここで何かしないと勿体ない。と考えていると、それこそ自分のビジネスチャンスを逃すことになります。

昔頑張って建築士の資格を取った、調理師の免許を取った、美容師の免許を取った、だから今持っている資格や免許を活かした仕事が出来ないか、と考える人もいるでしょう。そういった仕事を本当にしたいのならともかく、そうでなければ無理に資格や免許を利用せずに、自分が本当にやりたいと思う仕事を探すべきでしょう。

小さく損切して小さな変化に気づく

これまで長い時間をかけてやってきた事業がうまくいかない、というときに損切するという手段をお話してきましたが、損切は選択肢の一つであって、損切しない選択も当然あります。自分はこれがやりたいのだから諦めたくない!必ず突破口を見つけてやる!という強い意志を持っているなら損切するべきではありません。

その場合は、その目的を達成するためのいくつものプロセスで駄目だと思うものを素早く損切していくことです。あれもこれもやって動いて駄目なら次を試すといった感じですね。そして大切なことは、そのいくつものプロセスで小さな損切を行うのと同時に細かな部分に目を向けて、小さなことに気づく感性を磨くことです。

目立ったものであれば誰でも目に止まりますが、そうでない小さな変化に気づいてこそ、そこから突破口が生まれるのです。普段から意識することでその感性が磨かれていきます。そうでないと本当に鈍い人間になってしまいます。何も気づかない鈍い人にはチャンスがやってきてもそれに気づかず、何も変わらない毎日を過ごすでしょう。

小さく損切して小さな変化に気づく、人生のあらゆる部分で活かせたら、大きな利益となるでしょう。

最後に、「損切」を実行するかしないか、その主導権を握っているのは自分自身です。自分自身の意思で損切をするかしないかの選択ができるのです。これが自分以外の人に支配されていたらたまりませんよね。周りの環境は自分の意志通りには動きません。しかし現時点で自分がやってきたことを続けるかやめるか、決める権利を持っているのは自分自身です。損切は自分が自由に使うことができる切札です。

良くないと思っていた損切に対するイメージも良くなったのではないでしょうか(笑) 仕事でも遊びでも、損切するべきポイントでしっかり損切できるような姿勢でいつも構えておきたいですね。

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