高金利な定期預金【カンボジア・カナディア銀行】

高金利な定期預金【カンボジア・カナディア銀行】高金利な海外銀行

前回に引き続いてカンボジアの銀行をご紹介したいと思います。カンボジアはこれでアクレダ銀行、プノンペン商業銀行に続いて3行目です。経済成長が進む国での銀行口座開設は高金利である魅力があるので一つは持っておきたいところですね。

高金利な定期預金【カンボジア・カナディア銀行】

カナディア銀行(Canadia Bank)は、カンボジア最大手のアクレダ銀行の次に大きな、注目の銀行です。中国系カナダ人とカンボジア国立銀行によって開設された華僑系の銀行です。首都プノンペンに22支店、国内の20以上の州に28支店があり、日本語対応可能の支店もあります。

華僑資本のため外国の企業との取引が多く、外国人の口座開設にも非常に慣れている銀行です。三菱UFJ銀行みずほ銀行が業務提携(コルレス契約)しているだけあって、非常に規模が大きい銀行だということがわかります。

カンボジアは経済成長率7%以上という驚異的な数字を維持していると前回お伝えした通りですが、国際通貨基金(IMF)や、国際開発金融機関であるアジア開発銀行による「世界経済見通し」の発表によると、カンボジアは今後も少なくとも数年は、同じくらいの成長率を維持していくと見込まれています。

世界遺産の美しいアンコール遺跡群が有名なカンボジアは、アンコール遺跡群に加えて、最近新たに2ヶ所の遺跡が世界遺産に登録され、観光客が増える一方であり、元々好調な観光業がさらに伸びています。

また、原油や鉱物などの天然資源にも恵まれた国でもあります。

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預金できる通貨の種類と金利(普通預金・定期預金)

カナディア銀行で普通預金できる通貨は、自国通貨リエル(KHR)米ドル(USD)の他、タイバーツ(THB)の3種類です。金利収入には当然ですが税金がかかり、預金の金利にかかる税率は、カンボジアの非居住者は14%です。

2019年4月時点の、普通預金の米ドルの金利は0.5%、非居住者への14%の税を引くと0.43%です。

定期預金できる通貨は、自国通貨リエル(KHR)米ドル(USD)タイバーツ(THB)、そして中国元(CNY)の4種類です。米ドル建ての2年満期の定期預金で5.25%の金利がつくのは大きいですね。

2019年4月時点の普通預金と定期預金の各通貨の金利は次のとおりです。米ドル建てでこの金利は本当に魅力的と言えるでしょう。

米ドル(USD)リエル(KHR)タイバーツ(THB)中国元(CNY)
普通預金0.50%1.50%0.25%
定期預金1ヶ月1.00%1.00%1.00%
2ヶ月1.50%
3ヶ月2.00%4.00%1.50%1.50%
6ヶ月3.00%5.00%2.00%2.50%
9ヶ月3.50%
12ヶ月4.75%6.00%2.50%3.75%
24ヶ月5.25%6.50%3.00%

定期預金の中途解約の場合のペナルティについてですが、期日よりも2週間以上前に中途解約する場合にのみ、10ドル(USD)がかかるということです。

ペイオフ(預金保護)と口座開設方法

カナディア銀行だけでなく、カンボジアの銀行には預金保護がありません。

カンボジアの銀行のほとんどの預金が米ドルであるため、万が一銀行が倒産した場合、カンボジア国立銀行は保証するための米ドルを発行出来ない、という理由もあるようです。リエルに換算した額を保証してもらえるようになってほしいところですね。

ペイオフがないという点を不安に思われるかもしれませんが、銀行倒産の可能性は低いと思われます。2018年10月に国際通貨基金(IMF)が発表した調査によると、カンボジアは経済成長率が7%(東南アジアで1位)と非常に好調であり、今後も成長が続くと予測されています。

まだ貧困国であるためカントリーリスクはついてきますが、世界中で経済成長率が鈍化しているなか、この数字は驚くべきものです。経済成長率が高い国では、銀行の資金繰りが良くなります。銀行からの融資を受けての投資が盛んになるためです。

カナディア銀行は、たった1日だけのカンボジア滞在でも口座開設することが可能です。必要なものは下記の通り。

有効期限が6ヶ月以上のパスポート
・空港で取得できる就労ビザ

この2つみです。また、有効期限が3ヶ月以上であれば、就労ビザだけでなく観光ビザも受け付けているとのことです。

発行したその日に、近くのカナディア銀行の支店に口座開設に行けるのであれば、3ヶ月有効の「シングル」の観光ビザ(30USD必要)で口座開設が可能です。ビザを発行した日に行けないようであれば、1年有効の「マルチプル」の観光ビザ(40USD必要)が必要で、こちらで口座開設が可能になります。

観光ビザはカンボジアの空港での取得がおすすめです。インターネットで事前に申し込むe-Visaは手数料がかかり印刷しなければいけませんが、空港での観光ビザ申請は、手数料が無料で簡単に取得ができます。

ちなみに、カンボジアは外資の誘致に積極的なので、就労ビザも簡単に取得できます。カンボジアで就労していなくても、空港で簡単に就労ビザを購入することができます。(「労働許可証」は、また別に取得する必要があります。)

また、インターネットバンキングが利用可能です。インターネットバンキングは現地の各支店で登録ができますので、口座開設の際に一緒に登録すると便利です。

まとめ

カナディア銀行の口座開設はご自身で現地に行って開設されると良いでしょう。代行業者に依頼すると料金も高くなるのでおすすめとは言えません。

空港に着いたらまずはビザの取得です。その日に口座開設に行けるのであればシングルの観光ビザを取得してすぐに銀行へ向かえば良いと思います。

カンボジアへは格安航空券等で、場合によっては日本国内旅行よりも安く行けてしまう時代です。直通便で6時間ほどで着きます。後に定期預金の高金利が、その旅行費をカバーしてくれるかもしれませんね。

口座開設のためだけにカンボジアに行くのはちょっと…と思われるかもしれませんが、米ドル建てで高金利な定期預金が出来るのだから、それだけでも行く価値があるのではないでしょうか。

お気軽に観光もかねてカンボジアへ、口座開設されてみてはいかがでしょうか。

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