株で得られたもの

株で得られたもの

私の株(日本株)取引のちょっと恥ずかしい体験談です。この記事は、これから株をすべきかどうかと考えている人、若しくは株の初心者に読んでもらいたい内容です。今後の投資判断に少しでも役おに立てば幸いです。

株で得られたもの

私の会社の取引先にとても仲良くしてくださっているN社長がいます。そのN社長からお仕事をよく頂くため、私にとっては「お客様」となるわけですが、仕事の話以外でもなんでも話す仲で、私にとって大切なパートナーです。

私はそのN社長に株取引の仕方を教えてもらいました。N社長は20年ほど前から株をしている大ベテランで、普段私と一緒に仕事している最中にも株のトレードをしていました。

N社長は1日で20万円の利確(利益確定)、1時間ほどで5万円の利確と、私はいつも会うたびに利益を出している実践の場を見せてもらっていました。

それを見ていた私は株に対してとても魅力を感じていました。

インターネット証券で取引開始!

私はこれまで株取引の経験がなかったので、まずは口座開設から。SBI証券で口座開設をしました。SBI証券はインターネット証券なので、パソコンがネットに繋がってさえいれば簡単に株の取引ができるので、私は迷うことなくSBI証券に決めました。(特に1つに決めないといけないわけではなく、いくつもの証券口座を開設することも可能です。)

全く知識がなかった私にN社長は基本的な取引の仕方を教えてくれました。私も株でこれから利益を上げたいという気持ちが強かったため、まずは株入門の本を3、4冊買って実践と同時に勉強も始めました。

最初、投資資金を100万円からスタートしたのですが、いくつか銘柄を買っていくとすぐに100万円近くになったので、あと200万円を口座に追加入金しました。300万円の資金で私の株人生が始まりました。

N社長に良さそうな銘柄を教えてもらい、それを買ってみるもなかなか思うように利益が出ません。ビギナーズラックはありませんでした。株取引の難しさを実感しながらも、諦める事なく参考書をどんどん買って勉強し、N社長の助言ももらいながら毎日株の板やチャートとにらめっこする日々が続きました。

少し増えたと思えばそれ以上に負けてしまい、資金は徐々に減っていきました。それでも私は株の魅力を感じずにはいられなく、必死に勉強しました。株入門の参考書では物足りなくなり、中級~上級の参考書をいくつも買うようになり、毎日実践と猛勉強の繰り返しでした。

勉強していくなかで、「信用取引」のことを知り、SBI証券で信用取引を申し込むに至りました。信用取引とはレバレッジ(てこの原理)を効かせたもので、勝ったときは資金が大きく増え、負けたときは大きく資金を溶かしてしまう、というものです。ハイリターンハイリスクです。

N社長からは信用取引は勧められませんでした。私の頭の中は、だいぶ資金が減ってしまったので、この信用取引で一気に大きく取り戻したい、という気持ちに陥っていました。

しかし案の定、更に大きく資金を溶かしてしまうことになってしまいました。ここまでくると流石にもう勝てないのだろうか、と思い始めてきました。おそらく多くの人はこのあたりで挫折して、株の世界から退いていっているのだろう・・・私ももうすぐ、と考え込むようになりました。

勝てない、見事に減っていく、しかし・・・

ですが、当初やると決心した私はとても辛い気持ちの中、やり続けて何としてでも利益を出してやると固く誓いました。本も20冊くらいでしょうか。参考になる本と全く参考にならない本との違いもわかるようになってきました。

基本的な取引の仕方、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、難しい用語まで人に教えられるくらいの知識を持ちました。私は本で勉強、ネットで情報収集、セミナーも受講し、N社長が知らないようなことまで知識がついてきました。

しかし、それでも勝てません。どんなに研究して良いと思った銘柄を買っても、買った途端に下がるのです。どんどん下がって、もうこれ以上は損できないと思い売ってしまいます。

そして売った途端に上がるのです。もう怒りが抑えられません。誰かが見ているとしか思えないのです。本に書いてあるどんな方法を試しても勝つことができません。少し勝っても、次に大きく負けてしまいます。

「空売り」も覚えました。これまでの逆で、空売りをかけたときは下がれば利益、上がれば損失です。ところが、空売りをしたときに限って上がっていくのです。信じられないと思いますが、毎回そうなるのです。

株は全体の9割の人が負けています。株は上がるか下がるか、だけの取引です。株をしたことのない人にとってみれば、上がるか下がるかの2択だと思うでしょう。勝つ確率50%、負ける勝率50%のはずです。

しかし勝てないのです。私の資金は300万円から50万円にまで減ってしまいました。

ですが、最初の300万円から追加投資だけはしていませんでした。やり始めの当初、どんなに負けても追加は絶対しないと決めていたのです。もし追加していたら今ごろ300万円の損失どころではなかったはずです。

N社長にアドイバイスをもらいながらやってきたわけですが、実はN社長もトータルでは負けている・・・と、聞いたのはだいぶ後になってからのことでした。

それでも私は株をやり続けました。何としてでも株の勝ち組に入りたいと思っていたのです。自分でもこれだけ痛い目にあって勝利の方程式もまだ全く見えない、そんななかでも株と戦い続けました。

どんなに負けても株の勉強だけは続けていました。それだけ勝てない、みんながやめていく、だからこそ株は面白く、一握りの勝ち組に入るには相当な忍耐が必要だということはわかっていました。

ネットでは株で簡単に勝って利益を出し続ける方法とか、自動取引で毎日連勝、とか調子のいい情報サイトが多く出回っていますが、一つだけ、私の目に止まり興味を持ってしまったものがありました。「松下誠のセーフリッチ株プログラム」でした。

1年間で確か10万円くらいの会費だったと思いますが、松下先生の教えは本物でした。まず、全ての株取引で勝つことはなく、負けることも当然ある、という当たり前のことをしっかり説明されてから損切の決め方、利確の決め方、1回の取引での投資額の決め方と、「優位性」をしっかり持って忍耐強く投資ルールを守ってやる、といったものです。

他社のプログラムでも当然良いものはあると思いますが、松下先生のプログラムはテクニカル分析を基に解法されていきます。これまでたくさんの株投資の本を読んできましたが、今思えば基本を学んだ部分以外はほとんど役に立たないものでした。

気づいてしまった・・

私は追加投資はしないと決めていましたが、30万円になった資金ではあまりにも少なすぎて、SBI証券に追加入金してこれからこのやりかたで株に勝つ!と考えていた矢先でした。 あることに気づいてしまったのです。

そして株をする意味、理由がなくなってしまいました。

株取引のプロが出している年間の運用利率は10%前後、もちろんそれ以上に出している人もいますが、資産を短期で2倍3倍に増やした人というのは、ほとんどの人がいつか大きく負けて株の世界から消えている、というのも事実でした。

地合いが悪く相場が大暴落しても恐れることなく着実に勝ち続けるプロというのは年間10%前後、という事実も知りました。一生懸命頑張ってプロに近づいてようやく年間10%の利益に近づくなら、株でなくても良いわけです。

この事実に気づいてから、あれほど株の魅力に取りつかれていた自分が嘘のようになくなってしまいました。ですが、それを気付かせてくれたのは松下先生です。

株で資産を増やすという方法は毎日コツコツと忍耐強く、時には負けを認めて損切する、それを繰り返してできる人がコンスタントに勝ち続けることができると、ラッキーな大勝ちは続かないと教えてもらえなければ、私はいつまでたっても株で悩んでいたかもしれません。

私はこのときから株を卒業しました。ですが株取引をしたことで、日本の経済、ニュースにも常に目を向けるようになり、私にとって無駄ではなかったのか、とも思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

誰もやらないようなことを好んでやるタイプの人間のため、投資や運用で成功失敗を繰り返す。株の研究にも熱心に取り組み、こちらも勝ち負けを繰り返すが、今はそんなリスクを冒さず安定した運用のみ手掛ける。海外旅行大好きで誘われたら断れないタイプです。