怪しい投資話を見極める方法

怪しい投資話を見極める方法投資生活(投資・資産運用・心構え)

私は普段仕事をしていても、証券会社から新規公開株や先物取引を勧められる他に、人づきあいでも色々な投資話の紹介を受けたりします。しかし証券会社も含め、うまくいかない話がほとんどで手を出さないで良かったと言えるものばかりです。

そういった投資や資産運用の話がやってきたときにどういった基準で判断するのか、以下にポイントをまとめてみましたので参考にしていただければと思います。

怪しい投資話を見極める方法

私は付き合いのある人の話であればどんな投資案件でも一度はしっかり聞くようにしています。投資話を持って来られるとすぐに拒否反応を示す人もいますよね。

私は仕事柄人づきあいを大切にしないといけないというのもありますが、どんな話か興味もあるので時間の取れる限りその人の話を聞くようにしています。

その際に以下のようなポイントを判断材料として押さえながら聞いています。

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経済活動の裏付けがあるか

簡単に言ってしまえば、経済活動の裏付けがあるものが本当の投資であって、そうでなければ詐欺か若しくはバクチのようなものです。

例えばFXを運用する会社に投資したとします。FXというのは世界各国の通貨の売買を行うもので、安く買って高く売る、若しくは高く売って安く買う。このようにして利益を出していくものです。FX運用会社がそのようにして出した利益額から我々に配当として分配されるというものです。

一見何も問題がないように思えるかもしれませんが、これは投資とは言えません。なぜならFXはゼロサムゲームであって何ら経済成長のないものだからです。

ゼロサムゲームというのはそこに参加してお金を出して増える人、減る人の合計をするとプラスマイナスゼロになるというゲームのことです。それが大勢であっても少人数であっても同じです。

特にFXは典型的なゼロサムゲームで世界の国の全ての通貨が同時に値上がりしていくといったことはなく、一方の通貨が上がるともう一方の通貨は下がるので、それらを合計するとどの時点でもゼロになるというものです。

ここに経済の成長というものはないですよね。つまりFX運用会社がちゃんとFX運用していたとしても、それは経済の成長に乗せていく投資ではなく単なるバクチと考えるべきなのです。

ですのでどんな話であってもまずはその投資案件が経済の成長に乗せて増えていくものなのか、を検証するべきです。

胴元や紹介者の立場で考える

その投資案件を自分に何のために持って来られたのか、これを意外と考えられない人が多いようで、そのような人(話を受ける側)は自分のことしか考えていないケースが多いようです。胴元はなぜ人からお金を集めてする必要があるのか、儲かる話なら自分一人で儲ければ良いのです。

例えば最近聞いた話では「投資したらその金額から日1%の配当を出します」というもの。年1%でもなく月1%でもなく、日1%ですよ(笑) でもこれに乗る人っているんですよね・・・日1%ということは月30%です。4ヶ月で元本回収です。

月利30%ということは胴元は30%以上の配当を出さないといけないということですよね。自分の取り分と、その他紹介料や諸々必要なものを考えると胴元は何%で運用することになるのでしょうか?

そんなに大きな利益が出るのなら自分でノンバンクでお金借りてやれば良い話ですよね。人からお金集めるのは、そのお金でとりあえず別の人に配当として出している、いわゆるポンジスキームという詐欺案件が多いです。

何も知らずに投資している人には配当が本当に出ているかのように思わせておいて、信用を築けば更なる増額へと進みます。そうなってくると地獄を見るのはもう目の前です。

紹介者の立場で考えた場合は、その案件を紹介したことによる紹介料が入ることは容易にわかります。また、その紹介された人が新たに紹介を出せば元の紹介した人にも割合に応じて紹介料が入る仕組み、いわゆるネットワーク形式になっている場合が多々あります。

MLMというネットワークビジネス自体が悪いわけではないので、取り扱う情報がまともなものであればそれをちゃんとしたビジネスとして行うことには問題ありません。

金融機関以外にお金を預けない

一番安全なのは何と言っても金融機関です。株式会社等の法人であっても、その会社の営利目的と運営状況を見極めるのは非常に難しいことなので、上場していない会社なら関わりたくないのが本音です。

会社の経営がうまくいかなくなることなんて珍しくないので、最初は騙しでなくとも結果的にそうなるケースも多いです。新規公開株はOKで未公開株はNGだということを念頭に置く必要があります。

ただ、金融機関が安全だからといって普通に日本の銀行に預金していては投資にはなりません。金融機関といってもグローバルに見れば色々なものが見えてきます。仕組みを理解するのは大変ですが、金融機関の投資案件ならしっかり聞いてみても良いかもしれません。

私がお金を預けている海外の金融機関はフィリピンのオウン銀行ですが、金利を見ると日本では考えられません。

その人を見極める

私の経験則になりますが、中途半端に情報をたくさん持っている人ほど怪しい話がほとんどです。

それは当然なのかもしれませんが、確かな情報は少ないのにその確かな情報だけを持つことは普通に考えて不可能です。あれもこれもと勧めてくる人には注意したほうが良いと思います。

また、人づきあいの中でその人が普段どんな生活をしているのか、普段どんなお店に食事に出ているのか、どんな服装をしているのか、そのあたりを見て聞いているうちに、この人の持ってきた話は投資するにあたって妥当かどうかの判断材料にもなります。

どちらにしても人づきあいは大切にしたいと思っていますので、しっかり聞いた上で納得できないなら丁重にお断りさせていただく、そんな感じでいつも色々なお話をいただいております。

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