日本でも他国に遅れながらもキャッシュレスに近づいてきましたね。現在はスマホ決済の「〇〇ペイ」が乱立している状況ですが、今回は中国3大ペイと言われるアリペイ・ウィチャットペイ・ユニオンペイのうち、ウィチャットペイを日本のお店で使ってみることにしました。
今回ウィチャットペイでの初めての試みでしたので、果たして決済できたのかどうか・・・是非ご覧ください。(スマホはandroidです)
元々ウィチャット(WeChat)は、中国国籍の友人とやりとりするのに使えるようにしていたのですが、先日中国に行った際に、中国工商銀行の口座開設もできたということで、今度はウィチャットペイ(WeChatPay)も利用してみようと思った次第です。
ウィチャット(WeChat)は中国の企業であるテンセントが開発したもので、日本では中国版のライン(LINE)とも言われています。
ユーザー数は10億人以上という巨大SNSツールとなっているのですが、その約8割は中国国内ユーザーで他のSNSと比べると世界には拡がっておらず、日本においてはその認知度は低いと言えるでしょう。
日本ではウィチャット(WeChat)もあまり利用されていませんが、今回はウィチャットペイ(WeChatPay)を利用できるか試してみたいと思います。
ウィチャットペイを使うまでの準備
私が持っているスマホはandroidですが、ウィチャットをGooglePlayからダウンロードすると、日本語版のウィチャットが使えるようになります。普通に使う分にはライン(LINE)とほぼ変わりはありません。ちょっとスタンプが味気ない気もしますが・・・(汗)
全て日本語で表示されているので本当にラインを使っている感覚と変わりませんね。私は日本語版のウィチャット、私の中国国籍の友人は当然ながら中国オリジナルのウィチャットを利用しているのですが、私と彼との間では日本語でチャットのやり取りができているという状況です。
しかし、日本語版のウィチャットにはウィチャットペイの機能がなく、登録するにもどこにもその表示がされていません。ウィチャットペイの利用は日本では基本的にできないようになっているようです。
ここでまた中国の友人に手伝ってもらうことに・・・。どうしたのかというと、その友人から私のウィチャットに中国のお金である「元」を送金してもらいました。するとこちらの画面に元を受信した通知が来たので、それを受け取るための手続き、各種入力作業が始まりました。
入力した内容は、名前と住所(ローマ字)、中国の銀行名とその口座番号、パスポート番号、職業(一覧から選ぶ)、銀行口座開設時に登録した中国国内の電話番号。
これらを入力すると携帯にショートメールが送られてくるので、表示されたコードを入力、すると友人が送金してくれた元の受け取りが完了!これでウィチャットペイの機能が利用できる状態となりました。
ウィチャットを開けて「本人」をタップすると、メニュー一覧の中に「WeChat Pay」という項目が追加されていました。この「WeChat Pay」メニューに入ると、これまで全て日本語で表示されていたものが、途中から英語や中国語へと変わり出すので、難しい操作は出来なさそうです(汗)
これでウィチャットペイのアプリと中国工商銀行の口座とが紐づけられた状態になったので、まず私の中国工商銀行の口座に入っているお金(元)をウィチャットペイにチャージします。
チャージしたい金額を「元」で入力してその銀行で登録したパスワードを入力
すると即座にチャージ完了。ウィチャットペイに元がチャージされた状態となりました。さて、あとはウィチャットペイが使えるお店に行って利用できるかの確認だけです。
各店舗で試してみた
決済方法は他に使っているラインペイ(LINE Pay)やペイペイ(PayPay)と同じで、基本的にバーコードを表示させて読み取ってもらう方式です。
さて、ウィチャットペイを利用する準備までは出来ましたが、これで本当に各店舗で使うことができたのでしょうか?ちょっと予期しない結果に・・・。
ファミレスで試してみた
お昼、ウィチャットペイが使えそうな飲食店を目掛けて入ってみました。まぁあまり遠くへ行ってもそこで使えるかわからないので、とりあえず近くのファミレスへ入ることにしました。
お店に入ろうとしたら入り口にアリペイ(支付宝)で支払い可能とのステッカーが貼られていたので、「あーウィチャットペイだめか~」と思いつつも、入り口まで来てしまったのでとりあえず昼食を摂ることに。
食べた後どこに行って試してみようかなと、行く場所を考えていたのですが、そのファミレスのレジ横にはアリペイとウィチャットペイが支払い可能との表示が!早速ウィチャットペイで支払いをやってみることに・・・
バーコードをかざして読み取ってもらいましたがエラーの表示。何故だろう・・・とりあえずここはラインペイで支払いました。店員さんに聞くとウィチャットペイで支払いした人はこれまで一人もいない、とのことでした。
家電量販店で試してみた
家電量販店なら中国人もよく行くしウィチャットペイも使えるだろう、との考えで昼食の後すぐに向かいました。特に買うものはなかったので、電池でも買うことに(笑)
ウィチャットペイで
ウィチャット?ペイ?ですか?
はい
すみません、こちらの中の決済でしたら利用可能なのですが
(支払い可能一覧が載ってるプレート見せられる)
これです(指さす)
あ・・・・・大変失礼いたしました
どうやらウィチャットペイという名前すら聞いたことがなかったようです。先ほどと同じようにウィチャットペイのバーコードをかざしましたが、やはりエラーに・・・
その店員さんに聞いてみると、ウィチャットペイで決済した人はやはり一人もいないと。そりゃ言ってもわからなかったので当然ですよね・・・(他の店員さんではあるのかもしれませんが)
結局ここでもラインペイで支払うことに。
コンビニで試してみた
ファミレスでも家電量販店でも使えない・・・であればもうあと行きやすいところと言えばコンビニです。というか最初からコンビニでも良かったのですが(汗)
コンビニに入ると早速「ミナミの帝王」のコミックが目に留まってしまい、気になってしまったのでペットボトルのドリンクと一緒に買うことに。この漫画好きなんですよね~(どうでもいい)
ここのコンビニはよく来ているため、どの店員さんがベテランかもわかっていましたので、その店員さんにお願いしてみました。
ウィチャットペイで
はい?
ウ、ウィ、、ウィチャットペイで(汗)
・・・??
ウ ィ~ チャ ッ ト ペ イ で(発音丁寧に)
3回言いましたが通じなかったので、ウィチャットペイのマークを指さして「これ!」って言ったら、
あー!
と店員さんは満面笑顔で答えてくれました(笑)
しかし残念ながらここでもエラー。ここは遠慮せずに5回ほど試してもらいましたが、やはり利用できませんでした。そして、そのベテランの店員さんにも聞いてみたのですが、これで決済した人はこれまで一人もいないと・・・。
で、やはりラインペイで支払いすることに(笑)
まとめ
結論・・・ラインペイあれば問題ないということがわかりました(違う!)
う~ん、ちょっと使えなかったのは残念でしたね。まぁ使えていたとしても何か特典があったわけでもないのですが、中国の銀行からスマホでウィチャットペイにチャージして人民元で支払いできるか試してみたかったんですよね~。
ユニオンペイであれば、そのカードを提示すれば人民元であっても香港ドルであっても日本円に換算されて支払いができるわけですので、ウィチャットペイでも理屈は同じかと思ったのですが、結果は利用不可でした。
友人との間では送金のやりとりは可能で、ウィチャットペイに紐づけている中国工商銀行の口座にもチャージ、ペイバックは普通に行うことができます。
もしかしたらやり方があるのかもしれませんので、他にも色々試してみようと思います。もし「ウィチャットペイで支払い出来たよ」という方がおられましたら是非教えてくださいm(_ _)m
中国3大ペイであるユニオンペイ(Union Pay)を日本で使ってみたお話はコチラです。