老後に必要なお金はいくら?準備はどうする?

老後に必要なお金はいくら?準備はどうする?マネー

歳は取りたくないですが、どうしても老いていくのは仕方がないですよね。定年を迎えて仕事を終えたとしても、お金と時間と健康には不便なく暮らしていきたいものです。先になったら出来ないことも今なら出来ることもあります。老後に困らないために今できることとはどんなことでしょうか?今回の記事では、後半部分に私がしている運用もご紹介していますので最後まで是非読んでくださいませm(_ _)m

これからの時代は資産運用・・・老後へ向けて取組むべき

何人かに老後に必要なお金の額を聞いてみると、皆、8,000万円~1億円と答えていました。日本人の平均寿命は徐々に延びてきているので、老後の人生は約30年と少し長めに考えてちょうどいいくらいだと思うのですが、これで計算してみたいと思います。

日本人男性の平均寿命:80.75歳
日本人女性の平均寿命:86.99歳

8,000万円÷30年÷12ヶ月=222,222円
1億円÷30年÷12ヶ月=277,777円

1ヶ月になおすと約22万円~28万円という計算になりますね。実際に総務省から出ている統計では、現在の1ヶ月の平均支出は夫婦二人の合計で約28万円ですので、老後の人生に必要な資金は約1億円ということですね。

この1億円は老後にもらえる年金(公的年金)では全額賄えない額です。現在の1ヶ月の平均受給額は夫婦二人分で約22万円、年金の受給期間を65歳~90歳の25年とすると年金受給総額は、約6,600万円。ということは、約3,400万円を別に用意しないといけないということですね。

ザックリ計算の3,400万円ですが、将来の公的年金で現在と同じ額はまずもらえませんし、物価の上昇やインフレの進行が考えられますので、将来の1億円の価値はどこまで下がるかわかりません。そうなってくると定年までに3,400万円を準備できたとしても、もうこれで安心・・と思うのはちょっと早いかもしれません。

ということは夫婦二人の場合、逆にどんなに少なく見積もっても3,000万円は絶対に必要、目標としては4,000万円以上を定年までに目指すべきなのではないでしょうか。もちろん年金はしっかり納めているのが前提です。

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年金制度はもう期待できないのか

老後の資金で必ず登場するのが年金です。繰り返しになりますが、現在の年金受給者で、1ヶ月の平均受給額は夫婦二人分で約22万円、それに対して1ヶ月の平均支出は約28万円と厚生労働省と総務省から統計が出ています。差額約6万円の足りない部分は別の個人年金等で賄っているか、毎月貯金を切り崩してやりくりしているのが現状のようです。

ご存知の通り、日本では徐々に高齢化社会が進み、将来は1人の若者が1.5人分の老人を支えなければならない社会へと移り変わっていくことが現時点で明確になっていますよね。そのため、少数の若者が納める年金では、多数の老人に行き届かないため、将来の公的年金制度には期待が持てないとされています。

年金の種類
①公的年金【国民年金・厚生年金】
②企業の年金【企業でかけてもらう年金】
③個人の年金【保険会社等の商品】

公的年金は期待しないがしっかり払っておく

会社員は給料から天引きされるのに対して、自営業者やフリーターは第一号保険と言われる国民年金を自分で納めないといけません。しかし2016年度の国民年金の納付率は65%で、年金を納めていない人がかなりいるのが現状です。国民年金の免除や支払い猶予を受けている人も含めると納付率は更に下がって約40%。本来納めるべき年金の半分も納めていないということです。

公的年金の支払いは義務なので、払うべきか払わないべきかの問題ではありませんが、私はちゃんと払っておくべきだと思っています。年金のことを勉強してある程度予測することも大切ですが、将来どうなるか、何が起こるかわからないのが正しい答えだと思っています。年金制度だってもしかすると(可能性として)大幅に改良されるかもしれませんし、そのときに「それなら年金納めてたよ!」というのは義務を怠った人には言えませんよね。

確かに将来いくらもらえるのかはわかりませんし、思っている以上に少なくなるかもしれません。正直、私も義務でなければ別の運用に回したいところですが、老後の公的年金は収入の一部として、別の運用先を考えておかなければいけません。

あと、年金受給者が受ける年金には、現役世代から徴収した年金だけでなく、消費税などの税金も年金の財源になっているので、年金を納めないことで年金受給資格をもらえない人は、これまで支払った税金分を損することにもなります。

個人年金より確定拠出年金で

運用の一つに確定拠出年金があります。確定拠出年金は簡単に言うと、積立てた年金を自分で運用するといったものです。運用先は定期預金のような元本保証されているものから、リスクを取って高いリターンを狙うものまであるので、金融機関でどういったメニューがあるか確認してみると良いと思います。確定拠出年金は、税金の面でも保険会社が勧める個人年金よりもはるかに優遇されます。 

公的年金だけでなく、もう一つの柱として確定拠出年金は有効だと思います。これまで確定拠出年金に加入できる人に制限がありましたが、2017年1月から加入資格が緩和されてほとんどの人が加入できるようになりました。但し、国民年金をちゃんと払っていることが条件です。

勤めている会社が確定拠出年金制度を導入しているなら、企業型といって既に加入されていると思いますが、会社が導入していない若しくは自営業の人は個人型といって自身で申し込む必要があります。

60歳まで下せなかったり、途中解約ができないといったデメリットはありますが、税金の優遇に加えて運用実績が良ければ大きなリターンも期待できるので、保険会社が勧めてくる個人年金プランよりも確定拠出年金に加入するほうが絶対にお得です。

老後の資金をどう準備するか

老後の資金は、後になればなるほど大変になるので早い段階で準備しておくべきです。ただ、準備といっても単に貯金をしていくのと、運用していくのとでは金額に大きな違いが出てきます。

運用なんてしたことがないという人は何となく怖いイメージがあるかもしれませんが、少しの勇気で前向きに運用に取り組む姿勢があれば誰でもその差を埋めることは可能だと思います。

海外のオフショア保険積立・運用

よく確定拠出年金と比較されることがあるのですが、私は老後の資金準備として海外のオフショア保険積立てをしています。積立金を運用し、その成果によって受取りの額が変わってくるのでオフショア変額年金積立てとも言います。日本の保険会社での積立とは全く違う運用利率が期待できます。

運用先は確定拠出年金のように自分で決めるのではなく、金融のスペシャリストである海外IFAに一任勘定で運用代行してもらいます。最初にどのIFAに任せるかを決めないといけませんが、それ以降はそのIFAが全てやってくれます。IFAのファンドマネージャーの腕によって運用利率が変わってはきますが、良くて10%以上、これが複利運用されるので満期時の期待が膨らみます。

因みにオフショアというのは、外国人に対して租税環境を優遇している国、地域であり、投資家にとってはこのオフショアでの運用によってかかる税金を少なくすることで高配当を狙うことができます。

海外なので運用する通貨は外貨であり、私は香港ドル(HKD)で積立・運用しています。満期時に日本円に戻す際に円高円安の影響を受けますが、逆に日本円だけを持っているというリスクは避けたいので、分散することで為替へのヘッジと捉えています。

運用期間も選ぶことが可能ですが、運用の複利効果を期待するためには20年25年といった長期にしておくほうが良いと思います。長い期間ですが、海外のオフショア保険積立は、最初の2年間(プランによって異なる場合もある)は必ず積立てる必要がありますが、それ以降の積立は積立金額の減額や積立の一時休止、積立金額の一部切り崩しが出来る等、自由度が高い商品です。

【毎月積立て2,800HKD又は4,000HKD】

AさんBさん
積立金額2,800HKD(約40,000円)4,000HKD(約58,000円)
積立期間25年20年
運用利率(想定)10%7%10%7%
満期時受取額2,806,580HKD
(約4,069万円)
1,782,270HKD
(約2,584万円)
3,286,400HKD
(約4,765万円)
2,078,026HKD
(約3,013万円)

上のシミュレーションでは積立期間一度も休止や切り崩しをせずに毎月一定額を積立てた場合の受取額です。最終的にどのくらいの利率で運用できたかで満期時の受取額が変わってきますので、10%の場合と7%の場合とで計算してみました。

Aさんが毎月2,800HKD(約40,000円)25年間積立てし、10%で運用できた場合、満期時の受取額は2,806,580HKD約4,069万円(14.5円計算)となります。

もちろん運用している以上はリスクもあります。単年でみるとファンドマネージャーがマイナスを出す年もあります。3年目以降は積立の休止や切り崩しができると言っても、満期まで積み立ててこそ大きな運用成果となりますので、20年や25年という長い期間しっかり積立を続けられる人でないと難しいかもしれませんね。

このように、海外のオフショア保険・積立は、年齢も早いうちから始めることが出来れば将来の年金として期待できますが、早い時期から始めた場合に、年金や毎月の支出に加えて長期的に積立てを継続できるかどうかがポイントになってくる、ということですね。

毎月の積立を続けていくより、一時金で運用したい、という人には海外の定期預金があります。

オウン銀行で運用する

因みに私はフィリピンオウン銀行定期預金もしています。最長5年の定期預金があり、米ドル建てで年利約10%です。定期預金のため積立てではありませんが、老後の資金準備として考える場合、満期時に利息を上乗せして再度定期を組むことで複利運用として継続できます。

運用と言っても元本保証された定期預金なので、リスクとしては為替の変動による円高ドル安くらいです。しかし、円の価値が下がればドルの価値が上がる、逆にドルの価値が下がれば円の価値が上がるため、ドルを持っておくことは、円しか持たないリスクに対するヘッジとも言えます。

【5,000ドルを15年間預けた場合(5年ずつ2回更新)】

1年目6年目11年目
預入金額5,000USD
(約575,000円)
7,525USD
(約865,000円)
11,325USD
(約1,302,000円)
5年定期の年利10.1%10.1%10.1%
満期時受取額7,525USD
(約865,000円)
11,325USD
(約1,302,000円)
17,044USD
(約1,960,000円)

5,000USD(約575,000円)の預入で15年後の満期時に17,044USD約196万円(115円計算)の受取りです。したがって仮に10,000USDの預入なら倍の392万円50,000USDの預入なら10倍の1,960万円となる計算です。

【3年毎に5,000ドルを追加で定期預金し、利息も上乗せして15年間継続した場合】

1年目4年目7年目10年目13年目
預入金額5,000USD 11,395USD 19,574USD 30,035USD 43,414USD
3年定期の年利9.3% 9.3% 9.3%9.3% 9.3%
満期時受取額 6,395USD14,574USD 25,035USD 38,414USD 55,526USD

1年目に5,000USDの預入、以後3年毎に5,000USDと追加預入した場合、15年後の満期時に55,526USD約638万円(115円計算)の受取りです。したがって、仮に10,000USDにした場合は倍の1,276万円。この場合10,000USDを3年毎に追加預入するということは、毎月に換算すると約32,000円の積立てをしているのと同じ計算になります。

上記は15年間でのシミュレーションですが、もちろん期間も自由に変更は可能です。但し、オウン銀行の金利は今後どのように変動するかはわかりません。既に5年定期を組んでいる定期預金に関しては満期まで固定であり、金利が突然変更されることはありませんが、再度組み直すときの金利は下がっている可能性も考えられますので、シミュレーション通りとは限りませんのでご了承を・・。

それでも日本で運用する金利よりは遥かに高いですので、老後資金を準備する方法の一つとしてオウン銀行の定期預金は有りだと思います。

運用しないでずっと貯金を頑張ってきた人

60歳で定年を迎えますが嘱託等で65歳まで給料をもらい、ここから老後を(少し長めですが)25年としましょう。ここまでで貯金が1,500万円できていれば、毎月の年金給付額にプラス5万円の上乗せ(貯金の切り崩し)ができます。貯金が900万円できていればプラス3万円の上乗せ(貯金の切り崩し)ができる計算です。

老後の人生を65歳から25年と仮定した場合・・
毎月消費する生活費の上限=(月換算の公的年金支給額)+(貯金額/300ヶ月)

将来、支給される年金額がどのくらいになるかはわかりませんが、同時に日常の生活に便利さが増してくる結果、物価は上昇しても節約できるものも増えてくるのではないかと思っています。ちょっと楽観過ぎるかもしれませんが、そう考えると将来はそんなにお金が必要でないかもしれません(汗)

運用せずにここまで頑張ってこられた方は、これまで節約して貯金を大切にしてこられた方だと思うので、これからも無駄遣いせずに頑張ってやりくりしていけるのではないでしょうか。

老後の資金を考えると、運用は少しでも早い段階で取り組んでおくほうが良いですよね。運用にはリスクがついてきますが、貯金だけをしてお金を寝かせておくのもリスクと考えるべきではないでしょうか?

ここまで私なりのやり方を(ちょっと変わった自論も展開しながら^^;)お話してきました。老後資金の準備方法は人それぞれだと思いますので、これからの人は、こんな方法もあるんだなと・・・参考にしてもらえれば嬉しいです(^^)

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