無駄な保険は見直すか今すぐやめよう【後編】

無駄な保険は見直すか今すぐやめよう【後編】保険・住宅ローン

保険って本当に多種多様で数えきれないほどありますよね。前編の記事に書いたように、私は保険が比較的嫌いな人です(笑)でも本当に必要な保険には入っておかなければいけません。

私は保険が嫌いですが、そんな人からみた本当に必要な保険とはどのようなものなのでしょうか。是非参考にしていただけたらと思います。

無駄な保険は見直すか今すぐやめよう【後編】

保険は必要最低限で十分というのが私の考えです。お金はもっと価値あるものに投資したいところです。無駄な保険って本当にたくさんありますので、保険貧乏にならないようにしてください。

今回は、前回取り上げた医療保険以外の保険について、本当に必要なのはどのような保険なのかについて見ていきたいと思います。

尚、前回はコチラ↓

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終身保険・個人年金・学資保険は本当に必要なのか?

保険というものは万が一のときのために掛けるものであって、必ず起こることに対してかけるべきものではないとも言えます。

では、下記の保険についてはどうでしょうか?

  • 終身保険
  • 個人年金
  • 学資保険

終身保険

終身保険は、万が一のときのために掛けているという性質が低いタイプの保険ですが、この保険は貯蓄の効率が悪すぎます。

終身保険の場合、「お金を貯めながら保険が付いてきますよ」とお勧めされるのですが、これも計算すると無駄であることがわかります。

例えば、毎月1万円を30年コツコツと支払ったとします。満期時に360万円の支払いが400万円になって戻ってきました。結果、約10%増えた計算ですね。

しかし10%の増加と30年間の物価の上昇を比較すると物価の上昇のほうが高いのです。30年間コツコツ貯めて満期で損して終わりです。その間通常は引き出すことも出来ません。

個人年金

次に個人年金ですが、これは税金の控除が出来るからお得!とお勧めされます。ですが、個人年金に入ったところでそんなにメリットはありません。

個人年金の保険控除の最大額は40,000円です。所得税率は年収によって変わりますが、一般的なところで計算すると10%が控除されますのでたったの4,000円です。

個人年金を掛けておきたい人は、確定拠出年金にするほうが絶対にお得です。確定拠出年金は個人年金と違って掛けた分だけ控除の対象になります。

更に確定拠出年金は、掛けたお金を運用してもらえるので元本保証ではありませんが、運用益の期待も持てます。増えた利益は非課税というメリットもあります。

学資保険

学資保険ですが、これって「保険」と言っても良いものか疑問に思ったりもします。学資保険も必要のない保険です。なぜなら、貯蓄の効率が悪すぎるからです。

万が一のときの保険なら、わざわざ学資保険に入る必要はないのです。現在の教育費の上昇率は、最近20年の平均で1.6%です。子供が赤ちゃんの頃から学資保険を掛けたとして、1.6%×18年=28.8%増えないといけない計算です。

日本の学資保険で見ると、返戻率が良いもので120%程度です。学資保険の積立では、金額は増えても価値が下がっているので意味がありません。当初の元本から20%増えたとしても教育費はその間それ以上に上がっているのです。

私が定期預金しているオウン銀行では、5年で元本が約150%になります。オウン銀行は積立ではないですが、まとまった一定金額を入れることができるのであれば、学資保険の積立なんかより遥かにお得です。

ではどんな保険が良いのか

本当に必要な保険は掛け捨ての死亡保険のみ、これが万が一のときになくてはならない保険です。保険にしかできないことは保険に頼るべきです。

自分が万が一、事故や病気でいなくなってしまったら誰が困るのか、そう考えた上で必要な保険に入るべきです。決して保険屋さんの言いなりにはならず、自分からわからないことをどんどん聞くことが大切です。

お金がなくて入院してしまったら本当に困ってしまう、という人であれば、一時的に共済の掛け捨て保険に入っておくのも良いでしょう。月に1,500円程度の保険料で入院した際に必要なお金が出ます。ガン特約を付けてもプラス1,500円程度。お金が貯まれば解約しても問題ありません。

親が死んでしまったときに一番困るのは子供です。私が良いと思う保険は、収入保障保険です。親が亡くなってしまったときに、残された子供が成人するまで困らないために掛けておく保険です。

収入保障保険は、子供が成人に近づくにつれて保険料が安くなるものを選びます。収入保障保険は本来の保険のあるべき姿であると思います。

様々な保険があり、あれもこれもと加入していては結局は無駄になってしまいます。保険会社の言いなりにならずに、自分と自分の家族のために本当に必要な保険だけ見直しをすれば、一般的な世帯で保険料の合計は5,000円以内で収まるはずです。

無駄な保険をやめるか見直しをして、その分のお金はもっと価値あるものに投資しましょう。

住宅ローンを上手に利用する

何故保険のお話で住宅ローンかというと、住宅ローンを組む際に入る保険によって、これまでの保険にも関係してくるからです。

家を購入する際に多くの人は住宅ローンを組みますが、その住宅ローンの申し込み時に団体信用生命保険、略して「団信」に加入申し込みする場合が多く、団信が「もしも」のときの役割を果たします。

本人が死亡したり高度障害になった場合、団信により住宅ローンの毎月の払い込みが免除になりますので、団信の保障内容をしっかり把握した上で必要であれば生命保険を見直すと良いでしょう。

フラット35等の団信の加入が義務でない住宅ローンの場合は、団信加入の代わりに収入保障保険に加入したほうがお得になるケースがあります。

ここでは詳しく説明しませんが、住宅ローンを組む際には団信だけではない、ということを知っておけばもっとお得な保険を組むことができるかもしれません。

まとめ

前編と後編に分けて、広く浅くといった感じで主な保険の説明をしました。

繰り返しになりますが、保険は勧められて入るものではない、自分にとってその保険が本当に必要かしっかり考えてから入るということです。

生涯に支払う保険料ってものすごい額になりますからね。保険というのは、健康保険や貯金で賄えないものに対して掛けておくべきものですので、必要最低限にとどめるようにしておきたいものです。

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