ご存知の通り、海外の銀行は日本の銀行よりも金利が高く、フィリピンの銀行も有利な金利設定です。更にペイオフも適用されるため、安全性も確保されていると言えます。将来性の高いフィリピンでの預金は、資産運用先の一つとして注目が集まっています。今回は「ナショナルバンク」を取り上げてみました。
ナショナルバンクは、当初は国が設立した銀行です。民営化されたことにより、同じ名前のまま民間銀行として存在しています。フィリピンでは、BDO、メトロポリタンバンクと並んで3大銀行のうちの一行とされています。
フィリピン国内にも支店、ATMが多く利便性の高い銀行です。ナショナルバンクは、日本にも支店があり、東京と名古屋といった大都市圏に住む人には利用しやすい銀行です。ところが、日本のナショナルバンクの支店は、海外送金にしか利用できず、海外預金や不動産関連の賃料を考えているなら、フィリピンでの口座開設が必須となります。
日本国内でもフィリピン国内の支店に預金口座を作ることができますので、取引の目的に応じて本支店を選ぶ必要があります。ナショナルバンクの場合、日本の支店での口座開設は、定期預金も含めて円やドルが選べますが、預金保険の対象外であることに注意してください。
日本の支店では、円定期預金、米ドル定期預金を選ぶことができます。預け入れ期間は1~6ヶ月と短めです。預入最低額が決まっており、それぞれ10万円、1000ドルです。日本では、1年定期預金で、円が0.020%~0.5%、ドルが0.020%~0.750%です。
一方、フィリピン国内の支店での預金ですが、こちらも預入最低額が決まっており、それぞれ100ペソ、200ドルとなっています。また、利息を得ようとすれば、5000ペソ、1000ドル以上の最低預け入れ額が必要です。気になる金利は、ペソもドルも0.1%。他のフィリピン銀行と比べると低いですね。
あと、ナショナルバンクでは、2年間休眠状態になると、毎月300ペソのペナルティがかかりますので、定期的に利用する人であれば問題ないですが、そうでなければ注意が必要です。
日本支店からはファックスで引き出しや送金の指示が可能です。フィリピンのナショナルバンクの本支店では、インターネット、モバイル、電話などを利用したイーバンキングの利用が可能です。
ナショナルバンクは、フィリピンでの不動産投資を行う人に利用の多い銀行です。東京支店や名古屋支店にて、日本の口座を開くことも可能ですが、フィリピン国内の支店の口座を作ることができます。日本支店での口座開設に際し、身分証明書を2種類、写真を3枚程度、最低預入金額のお金では、利息が発生しないため、利息が支払われる金額以上の口座預入額が必要です。
不動産投資に利用する場合は、当座預金口座の開設など、他の手数料も発生します。他に通帳送料や送金手数料が必要です。フィリピンのナショナルバンクの支店でも、日本国内の支店でも日本語のわかるスタッフがいて、口座開設に際し対応してもらえます。