ラオスに新しく、日本人が簡単に口座開設が可能な銀行が誕生する予定です。日本人が利用できる海外の銀行って、持ってるだけで魅力的なステータスに感じるのは私だけでしょうか^^;
今回はラオスの新しくできる銀行について、その銀行を日本人がどのように利用できるのか、について書いてみたいと思います。
ラオスってどんな国?
ラオス(LAOS)ってもしかすると、ちょっと聞き慣れない国の一つかもしれませんね。ラオスは正式名称「ラオス人民民主共和国」で、東南アジアの中でタイやベトナム、カンボジア、中国等に囲まれた国です。
面積は日本の本州より少し大きいくらい(約24万平方キロメートル)で、人口は2018年で約715万人。周囲の国と比較すると少人口ですが、若者が多く人口ピラミッドでは底辺が広い三角形を形成しています。
ラオスは周辺国と比較しても人口は最も少なく、経済においても後発開発途上国として国際連合によって位置づけられています。国全体が海に面していない分、貿易が困難な状況に置かれていますが、自国の強みである水力発電を活かしてこれまで発展してきた国です。
ラオスの通貨はキープ(LAK)で、現在(2019年8月)のレートは0.012円。物価は日本と比べると安いが周辺国と比べるとそうでもない、といった感じです。
ただ、ラオスでは自国通貨の他に米ドル(USD)とタイバーツ(THB)も国内で利用でき、銀行もそれぞれの預金を取り扱っているのが現状です。過去にはキープ(LAK)からドル化への動きがあったようですが、現在は国の政策でドル化には至っていないようです。
ラオスで高金利で有名な銀行と言えばコチラです↓
ラオスには首都ヴィエンチャンにあるワットタイ国際空港の他、各地に空港がありますが、現在は日本からの直行便がありません。ラオスに渡航する場合はベトナムのハノイや、タイのバンコクを経由して行く必要があります。
と、現在はそうなのですが、今年中にはラオス行きの直行便ができるとのこと。今年(2019年)10月には就航許可を取って11月には初フライトを計画しているとのことです。
(2019年11月追記)
10月に就航許可が下りましたが、初フライトは2020年3月18日となったようです。
ラオスで日本人が口座開設できる銀行とは?
さて、東南アジアの中でも少し馴染みの薄い(と思われる)ラオスですが、日本人が簡単に口座開設が出来ると言われている銀行が間もなくオープンされると言うことです。
オープン時期はまだ確定ではないようですが、早くて今月(8月)中、若しくは9月といったあたりのようです。
(2019年11月追記)
現在、新銀行の申請手続きが完了し、ラオス中央銀行からの承認待ちとなっているようです。当初のオープン時期から遅れてはいますが、承認が下り次第オープンとなる模様です。
では、このラオスで銀行口座を持つことでどのようなメリットがあるのでしょうか?
ラオスはCRS不参加国
海外に口座を持つ方が最も気にされているのは、やはりCRSの存在ではないでしょうか?
CRSとは、コモンレポーティングスタンダード(Common Reporting Standard)と言って、その国の金融機関がその顧客の居住国に対して口座情報を通知、報告し相互で共有することができる基準を統一したものです。
これまでタックスヘイブンやオフショアと呼ばれていた国においては秘匿性を有していたために、顧客の口座情報は母国からは何もわからない(見えない)状況でしたが、このCRSに加盟したオフショア国はその秘匿性が失われるということになってしまいました。
日本から近く、オフショアで有名だったのは香港ですよね。数年前まではHSBC香港の口座開設が人気を博していましたが、その人気の理由の一つには秘匿性があったからです。
現在、CRSには多くの国が参加している状況ですが、もちろん参加していない国もあり、ラオスはCRS不参加国となっています。
口座開設手続きが簡単
ラオスにできる新しい銀行は、日本人が現地に行かなくても口座開設が出来るようになるということです。これはフィリピンのオウン銀行と同じですね。個人的には現地に渡航して雰囲気を存分に味わってから口座開設するのが好きなのですが・・(汗)
海外での口座開設はというと、通常は現地に行ってパスポートやビジネスビザ等の書類を用意する必要があり、英語又はその国の言語を話せないと口座開設できないケースがほとんどです。
HSBC香港の口座開設も、今では英語でのやり取りが必要になったりと、口座開設のハードルが英語が苦手な日本人にとってはかなり高いものとなっています。
海外に口座を持ち外貨を預金されている方は、日本円暴落のリスクを回避するためという理由が一つ挙げられます。そして多くの人が世界の基軸通貨である米ドルを持つ理由は、やはり世界で一番信用のおける通貨であるという認識があるからです。
ハイパーインフレが起こるかもしれないと、最近になって強く言われるようになってきましたが、それにより日本円の価値が暴落する可能性があるならば、起こっても起こらなくても困らないようにリスクヘッジだけはしておく、という考え方は必要だと思います。
やや話がそれてしまいましたが、このようなことから海外にまだ口座を持っておられない方は、ラオスの銀行で簡単に口座開設が出来るチャンスだと言えます。
入出金が柔軟に対応される
口座開設手続きが完了すると、その口座に対しての入出金が簡単にでき、口座残高からデビットカードでショッピング等の支払いも出来るようになります。
入金はビットコインからも可能で、口座へは米ドルとして預金することが可能です。もちろん日本円から米ドルに両替するにしても、ビットコインから米ドルに両替するにしても両替(為替)手数料はかかります。
ラオスのこの新銀行は、スイフトコード(SWIFT CODE)を有しているため、日本のどの銀行からも国際送金が可能となります。国際送金における中継銀行(コルレス銀行)をどのように経由するのかはわかっていませんが、送金日から日数を要しても1週間以内には着金できるものと思われます。
また、発行されるデビットカードには銀聯(Union Pay)とMasterが付きます。これが大変便利で、銀聯(Union Pay)とMasterが使えるお店であれば、世界各地でショッピングが出来るようになり、支払った分はその都度銀行から引き落としされるというものです。
私が既に持っているHSBC香港のキャッシュカード、中国工商銀行のキャッシュカードにも銀聯(Union Pay)が付いているので、このマークがあるお店であればどこでも使えるのと同じですね。
(2019年11月追記)
銀聯(Union Pay)は需要が少ないと見込まれたようで、Masterのみの発行となるようです。
まとめ
まだオープン前なので新しい銀行の名称を含め、詳細までは把握できていませんが、近々オープンするということでその頃には口座開設の手続きもわかるようになると思います。
海外に銀行口座を持っていない方は、持つことによるメリットを考えて頂いて口座開設を検討してみるのが良いと思います。口座開設しようと思っても中々ハードルが高かったりするので、今回のラオスにできる銀行は簡単に口座開設ができるチャンスと言えるでしょう。
あと、金利等も気になる所ですが、ラオスの各銀行は数%の金利を付けていることから間違いなく日本よりは期待できると思っています。
以上、ラオスに新しくできる銀行についてでした。書いているうちにどんどん楽しみになってきました(^^)