資産管理におけるポートフォリオの重要性

投資生活(投資・資産運用・心構え)

資産管理、資産運用を行う上で、ポートフォリオを作成することは、現状の資産を把握するという意味で重要な役割を担っています。しかし、ただポートフォリオを作成するだけでは意味がありません。また、中にはどのようにポートフォリオを作成すればいいのか、悩んでいる方も多いではないでしょうか。今回は、そんな資産運用におけるポートフォリオの重要性と、作成する際の考え方を解説したいと思います。

資産管理におけるポートフォリオの重要性

資産運用を管理する上で重要な役割を持っているポートフォリオですが、どのように作成すれば良いのでしょうか。ポートフォリオを作成する上でおすすめの方法を紹介しますので是非参考にしてみてください。

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ポートフォリオとは?

まず最初にポートフォリオについてですが、資産管理におけるポートフォリオとは、現金・株式・債券・不動産など、資産の一覧や組み合わせのことを表し、投資家達が行う資産管理の手段の一つです。ポートフォリオから、自己の所有資産の分散リスクヘッジをコントロールすることができます。これを元に投資家達は資産運用の次なる戦略を考えていきます。

ポートフォリオを作成する上で重要なのが、目的をもって何に、どれくらい投資するのか、状況によって切り替えを行うということです。

少ないリターンでも低リスク(ローリスクローリターン)であれば、長期的に着実に資産を増やす方法だと言えます。反対に大きなリスクを伴いますが、リターンが大きい積極的な資産運用を行う投資家もいるでしょう。

どういったポートフォリオを作成するのかは、投資の方針や目的次第で、それに伴って大きく変化します。ポートフォリオを作成するためには、まず基本となる考え方を身につけておかなくてはいけません。どういった考え方なのか、視点はどうなのか、どのようにポートフォリオを作成するのか、内容を解説していきます。

1.投資は分散して行う

ポートフォリオは、投資を行う上でリスクヘッジを図るために行うことが基本です。そのため、うまくリスクを抑えられるように、何にどれくらい投資をするのか、バランスを意識することが重要になります。

例えば、ニーサ(NISA)を利用して株式を幾つかの銘柄に分けて長期投資するとします。幾つかの銘柄に分けることは、一つの銘柄に集中して投資するよりはリスクヘッジとなりますが、株式という大きな括りで見るとリスクヘッジによる分散とは言えません。

日本国内だけに目を向けて投資を行っていた場合、日本が不況の波に飲まれてしまったら、一気にリスクを負ってしまう可能性もあるでしょう。

そういったリスクを回避するためにも、例えば海外債券など、海外の金融資産に投資するといった資産のバランスを考えることが、ポートフォリオを作成する上で重要な要素となります。

2.視点は長期的な将来を見据える

短期的なリターンを求める投資であれば、資産運用の管理を行うだけでも膨大なデータとなってしまいます。その場合は、ポートフォリオを作成するだけで手間になってしまうので、ポートフォリオを作成する時は、基本的には長期的な資産運用として将来を見据えて作成していくことになります。

短期的な視点での投資は、投資というより投機となってしまいます。投機は、その道のプロであればそこから大きな利益を出していきますが、一般にいう投機はギャンブルに近い要素があるのであまりいい意味で使われることがありません。

分散的な資産運用を長期的に行う際に活用されるのがポートフォリオですので、長期的な資産運用の場合は、しっかりポートフォリオを作り上げていくように意識しましょう。

3.ファンドラップを利用する場合は慎重に

ファンドラップとは、大手証券会社に所属する「投資のプロ」が投資家の資産状況に合わせて資産運用を行ってくれるサービスです。手数料は高めですがプロに直接相談ができるので、自分でどうしていけば良いのかわからず踏みとどまって前に進まない人はこのサービスを利用するのも一つの方法です。

ファンドラップを利用する場合の注意点は手数料です。各社の規定によって異なりますが、固定報酬なのか成功報酬なのか、又はその両方なのか、ここはしっかりと確認が必要です。投資元本に対する見込みの利益率が数%に対して手数料の数%は利益を大きく圧迫します。

そして最も認識しておきたいところは、ファンドラップを利用したからといって必ずプラスになることはなく、マイナスになる可能性も高いということです。プロに任せて運用してもらったのにマイナスになって、その上に手数料も取られていてはちょっと厳しいですよね。

もちろんプラスの月もあればマイナスの月も当然あるので、長期的にどのくらいのリスクとリターンで運用してもらうのかをプロとしっかりと相談することが重要です。

ただ、中には元手の金額が一定以上ないと受けることができないサービスもあるので、どの程度の資産運用を検討しているのか、まずは証券会社と話し合ってから決める必要があります。

4.エクセルを活用する

自分である程度、資産運用を管理することができるレベルであれば、エクセルでポートフォリオを作成してみるといいでしょう。

エクセルであれば計算式を打ち込むだけで、何にどれくらい投資をして、どれくらいの利益が出ているのか、データを簡単にまとめることが可能になっています。

エクセルを利用すれば、自分に合ったポートフォリオを自由に作成することができるので、個人で管理を行いたい方は、エクセルでポートフォリオを作成してみてください。

まとめ

資産運用は投資をする金額の大きさや数によって、ポートフォリオ作成時の負担が異なります。個人で作成するのが難しかったり、管理するのが大変という方は、一人で悩まずにファイナンシャルプランナー等の投資のプロに相談してみましょう。

的確なアドバイスの元、自分の知らない投資法も教えてもらえるかもしれないので、今後の参考になるはずです。また、長期的な分散投資のために作成されるポートフォリオは、しっかりとした目的がないとリターンが十分に得られない可能性もあります。

構成は意識して行うことが重要ですので、将来のためにもポートフォリオの作成は真剣に行っていきましょう。