危険なお金を借りてしまうと・・・

マネー

前回は銀行の保証協会融資は避けたほうが良い、という記事を書きましたが、今回は保証協会融資どころか絶対に借りてはいけないお金、いわゆるヤミ金や悪徳金融業者が取り扱っているお金、悪質な手口を書いてみたいと思います。うっかり借りるようなことはないと思いますが、知っておくと事前に対処できるので良いかもしれません。

簡単に借りれるお金ほど怖いものはない

私自身、変なところで借入をしたことはありませんが、会社がいつも好調ということはなく不調のときは必ずあるので、銀行から保証協会融資も受けているし、そういうときには資金調達をどのようにしようかと、悩まれてしまう経営者の方も多いと思います。

そんなときに「2,000万円まで融資可能です!」なんて普段は気にもしなかったFAXに目が止まることだってあります。世の中簡単に儲からない、と同じで簡単にお金を借りることはできないはずです。

そういうFAXやチラシで見るお金に手を出してしまい、それが取引銀行にバレると、今後融資を受けれる可能性が極めて低くなってしまいます。事業をやっていると色々な罠が仕掛けられているので、ほんと大変ですね・・・。

貸金業には登録が必要で、東京都知事(2)第○○○○号というふうに許可番号が割り当てられますが、この許可を取っているからと安心はできません。貸金業の登録は比較的簡単にできるようで、中にはヤミ金業者も普通に登録していたりします。悪質なところはそもそも嘘の許可番号を載せていたりするので、許可番号に関しては全く意味がありません。

紹介屋

インターネット広告等のチラシに「無担保で500万円まで融資可能!」なんてあったりしますが、紹介屋という業者は自分のところで融資をすることはなく、審査が通らなかったと言った後に別の金融機関を紹介してきます。

もちろん審査なんて元からすることはなく、融資不可を通知したあとに必ず別の金融機関を紹介してくるのです。そしてその紹介した金融機関で融資が決まれば、成功報酬として高額なバック(お礼)を要求するといったやり方です。

審査していない上に、紹介先の金融機関とも何の提携も、連絡もしておらず、悪質なやり方です。申込者の状況をみて融資が通りそうな金融機関を紹介できるのは素晴らしいスキルかもしれません(笑)

ですので、審査が通らなかったと言われれば、そのあと紹介すると言われても絶対に断らないといけません。

システム金融業者

中小零細企業を狙って融資を持ちかけてきます。ほとんどがFAXです。これも簡単に借りることができるのが特徴です。但し借りてしまうと返済金利が高いため、益々資金繰りが苦しくなり、また新たに融資を受けて次から次へと負債が膨らんでいきます。

システム金融業者から借りた額に応じて、企業は手形をそのシステム金融業者に振り出します。手形は返済期日が定められているため、その日までになんとか返済しようとしますが、それが困難な場合はまた別のシステム金融業者から融資を受け、新たな借入で前の返済をします。

システム金融業者は手形の返済期日をみて、タイミングよく別のシステム金融業者が融資を持ちかけるように提携していたりしますので、非常に悪質だといえます。

弁護士に依頼してシステム金融業者に交渉してもらうと、振り出した手形が戻ってくる場合もあるので、万が一借りてしまった場合は一刻も早く弁護士と相談ですね。

友人がヤミ金に・・・

余談ですが、どうしても仕事をするのが嫌で、しかもパチンコやスロットが好きでノンバンクでお金を借りては遊びにタバコに費やして、なくなればまた別のノンバンクで借りて同じことの繰り返し・・・という単身者がいました。

私は幼馴染み、というだけで生活できないからどうしてもお金を貸してくれ、と頼み込まれたので金銭消費貸借契約書を作って、そこに判を押させて10万円程度を貸したのですが、案の定戻ってきません(笑)

しばらく生活保護を受けていたようでしたが、どこかのヤミ金にまで手を出したようで、キツイ取り立てにあったのか、行方を眩ませて蒸発してしまいました。想像はつきますが、もう1年くらい連絡も取れません。

ですので、絶対に変なところでお金は借りてはいけない、ということですね。今回は暗~いお話ばかりでしたが、少しでも参考になれば嬉しいです。世の中、良い話もあれば悪い話も・・・手堅く稼ぐなら、やはり高金利な定期預金ではないでしょうか。