コインチェックのアルトコインは何故ビットコインと連動するのか

仮想通貨(暗号通貨)

7月1日より、ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨の購入に消費税がかからなくなりました。改正資金決済法により仮想通貨は、これまで販売所で購入する際にかかっていた消費税が非課税となりました。これによってこれから購入する人が増えれば益々仮想通貨市場が盛り上がっていくのではと思っています。仮想通貨は世界共通ですが、日本人売買による価格の影響はかなり大きいと思われます。

徐々に盛り上がりを見せてきている仮想通貨市場ですが、今回は仮想通貨の取引ができるコインチェック取引所での価格変動について考察してみました。かなりマニアックな内容ですが、これからの人は是非この機会に^^;

ビットコインはやはり仮想通貨の中では王様的存在である

コインチェックのアルトコインのチャートですが、どのように形成されているのか、ちょっと不思議に思われたことはなかったでしょうか?何が不思議かというと、チャートはあるのに取引がどこにもされていない、コインチェックが販売だけしているのになぜチャートがあるのか、ということなのですが・・・。少し説明をしたいと思います。

コインチェック取扱い通貨
ビットコイン アルトコイン
イーサリアム イーサクラシック リスク ファクトム
モネロ オーガー リップル ジーキャッシュ
ネム ライトコイン ダッシュ

アルトコインとは、上図のようにビットコイン以外の仮想通貨を一括りにして言います。

仮想通貨を取り扱うコインチェックではビットコインの取引が板上で行われており、株やFXと同じように、売手と買手が指値や成行注文を出すことで取引が行われます。

しかし、イーサリアムリップルライトコインといったアルトコインは、売買は可能ですが、取引板が存在せず、売買価格を指定する指値注文を出すことが出来ません。アルトコインを買う場合は、その欲しい通貨を選んで枚数を入力、するとその枚数を買うのに必要な価格が表示されるので、買う場合は成行注文に近い買い方になりす。

ビットコインはユーザー相互で売買する、アルトコインはコインチェックに注文を出す、といった形になります。要するにコインチェックはビットコインの取引所であり、アルトコインの販売所となるわけですね。

しかしビットコインだけでなく、アルトコインも絶えず価格が変動し、買うタイミングによって安く買えたり高く売れたりするわけなのですが、コインチェックで表示されるアルトコインのチャートは取引板が存在しないのになぜチャートが存在しているのでしょうか?

私は最初とても不思議に思っていました。チャートだけが表示されている、しかし取引はどこにもされていない、と。コインチェックにもメールで問い合わせたこともあり、そのときは独自のチャートですと回答があったのですが、アルトコインの値動きやチャート形成がどのようにしてできているのか気になり、自分で調べることにしました。

どうやらコインチェックのアルトコインのチャートは海外の最大手、POLONIEX(ポロ二エックス)のチャートと連動しているようです。POLONIEXではアルトコインの取引が盛んに行われており、コインチェックで取り扱っている仮想通貨は全てPOLONIEXでも取り扱っています。

ただ、海外の取引所なので、日本円(JPY)での取引はありません。ここで取引されているのは主にビットコインを軸にした取引で、リップルをビットコインで買う、又はリップルを売ってビットコインにするといった取引がされています。コインチェックでは主に円(JPY)で取引、POLONIEXでは主にビットコイン(BTC)で取引されます。

このことからわかることは、コインチェックでのアルトコインのチャートは、ビットコインの上げ下げに連動するということです。ちょっと具体的な数値で説明したいと思います。

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ビットコインが上がれば全てが上がる

POLONIEXでのビットコイン(BTC)とリップル(XRP)の取引価格が0.0001BTCだとすると、これは1XRPを買うのに0.0001BTC必要と言う意味 なのですが、このとき、コインチェックでのリップルの価格表示は、POLONIEXのリップル価格とコインチェックのビットコイン価格に連動することになります。

この場合では、コインチェックのビットコイン価格が1BTC=300,000円ならば、コインチェックで表示されるリップルの価格は、1XRP=300,000×0.0001=30円となります。

コインチェックでのアルトコイン表示価格
=POLONIEXのアルトコイン価格×コインチェックのビットコイン価格
=(ALT/BTC)×(BTC/JPY)=ALT/JPY

POLONIEXのリップル価格 コインチェックのビットコイン価格 コインチェックのリップル価格
XRP/BTC=0.00009BTC BTC/JPY=300,000円 1XRP=0.00009×300,000=27円
XRP/BTC=0.00010BTC BTC/JPY=300,000円 1XRP=0.00010×300,000=30円
XRP/BTC=0.00011BTC BTC/JPY=300,000円 1XRP=0.00011×300,000=33円

このように、コインチェックでのリップル価格は、POLONIEXでのリップル価格とコインチェックでのビットコイン価格の2つの数値によって決定されます。このことからコインチェックのビットコイン価格だけ上昇しても、コインチェックのリップル価格は上昇する、逆にコインチェックのビットコイン価格だけ下落しても、コインチェックのリップル価格は下落する、という値動きが見られます。

POLONIEXのリップル価格 コインチェックのビットコイン価格 コインチェックのリップル価格
XRP/BTC=0.0001BTC BTC/JPY=270,000円 XRP=0.0001×270,000=27円
XRP/BTC=0.0001BTC BTC/JPY=300,000円 XRP=0.0001×300,000=30円
XRP/BTC=0.0001BTC BTC/JPY=330,000円 XRP=0.0001×330,000=33円

リップルだけでなく、コインチェックで取り扱っているアルトコインは全て上のような計算に基づいてチャートが形成されています。コインチェックのアルトコインのチャートがどれもビットコインのチャートと同じような形をしているというのは、ビットコイン価格が上がればアルトコイン価格も上がり、ビットコイン価格が下がればアルトコイン価格も下がる。このように連動しているからなのです。

現在コインチェックでのリップル価格は30円弱、POLONIEXのリップル価格が0.0001BTCでしばらく上げ下げがない水平移動を続けていますが、この状態でもコインチェックのビットコイン価格が500,000円になれば、リップルも自動的に50円になってしまうということですね。

私はリップルを保有しているのですが、リップルの価格が上がるためには、POLONIEXでのリップル価格と、コインチェックでのビットコイン価格が上がらないといけないということです。両方上がれば言うことなしですが、逆に両方下がってしまうと悲劇の始まりです(T_T;)

リップルを持っている人は是非一緒にPOLONIEXのリップルチャート、それからコインチェックのビットコインを応援しましょう(^^)

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