失敗しない住宅火災保険の使い方

保険・住宅ローン

前回は海外旅行保険の必要性を書きましたが、今回は住宅火災保険について書いてみようと思います。保険つながりなだけで、あまり関連性はありませんが(汗)私にとって住宅火災保険は携わることが多い身近な保険で、また、保険会社とは違った目線で保険を見ることが出来ますので参考になると思います。それでは、失敗しない住宅火災保険の使い方について、書いてみようと思います。

失敗しない住宅火災保険の使い方

住宅火災保険はちゃんと掛けていますか?「家が火事になって全焼してしまっても大丈夫だよ」って言う人なら掛ける必要はないと思いますが、そんな人はいないはずです。

私は無駄な保険は嫌いですが、必要な保険はちゃんと入っていますので。何でもかんでも保険は必要ない!なんて言いませんからね(笑)

今回は前回の海外旅行保険に引き続いて住宅火災保険です。いざというときに失敗しない住宅火災保険の使い方について解説します。

前回の記事はコチラ⇒ 海外旅行保険は本当に必要か?

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住宅火災保険ってどんなもの?

改めて、住宅火災保険とは・・・その名の通り、住宅が火災になったときのための保険です。但し、火災だけではありません。風害、水害、地震被害にも対応し、その被害状況と保険掛け金によって下りる保険金額が決まります。

私自身、仕事の関係もあって住宅火災保険が適用される範囲や利用状況等は把握していますが、住宅火災保険を利用したことのない人にとっては、もしかしたら火災以外にも適用されることを知らない人がいても不思議ではありません。

「あのとき住宅火災保険使えてたんだ・・・」とならないように、今掛けている保険の内容をまずは確認しておきましょう。

火災 住宅が火災に見舞われたときに出る費用
風害 台風や竜巻等の風害を受けたときに出る費用
水害 大雨による浸水や堤防の決壊による水害を受けたときに出る費用
地震 地震被害で出る費用、火災保険とセットで申し込む必要あり
その他 土砂崩れや落雷、その他住宅に被害が生じたときに出る費用

住宅火災保険の使用にあたって注意する点

何事もないのが一番ですが、万が一建物に被害があったときは、すみやかに住宅火災保険金請求の手続きをしなければいけません。その際に注意しておく点を挙げておきます。

写真を撮るのを忘れない

どの保険も同じですが、まずは保険会社に連絡を入れましょう。保険会社によって手続き方法や必要書類等が異なりますので、保険請求がスムーズにいくようにしっかり聞いて確認しておきましょう。

確認しておきたい項目は以下の通りです。

・保険の適用範囲
・被害額に対して何割の保険金が出るのか
・工事前、工事中、工事完了の各写真は必要か
・見積書や契約書は必要か
・保険会社の担当が見に来るのか、立会いはあるのか
・他の保険や公的機関の助成金と重複しても大丈夫か

ここで特に注意する点が、写真が必要かどうかの確認です。必要になる場合が殆どですが、修復前の写真を撮っておかなければいけないのを忘れて、保険が下りなかったということもありますので、注意が必要です。

屋根の損壊なら自分で屋根に上がって写真を撮るのは危険ですので、工事を依頼する業者さんにお願いして写真を撮ってもらいます。これを言い忘れると写真撮らずに工事される場合もありますので十分気を付けてください。

住宅会社に協力してもらう

住宅会社とは、家を建て替えたりリフォームしたりする業者のことです。家を建ててもらったり、リフォームしてもらったりで身近に付き合いのある住宅会社もあるのではないでしょうか。

大手の住宅メーカーでは難しいですが、近場で信頼できる住宅会社の社長や専務と仲良くなっておけば、住まいのことでいつでも相談に乗ってもらえたり、水漏れ等何かのトラブルにもすぐにかけつけてもらえるので大変頼りになります。

ですので、住宅火災保険の手続きをする際には、そういった住宅会社に協力してもらうのが良いでしょう。住宅会社に協力してもらって被害を受けた部分を全て見つけてもらうことです。自分だけだと損傷部分を見過ごしてしまい、後になって気づいてその分は保険が下りなかった、なんてこともよく起こります。

その他、住宅会社にお願いしておくことは以下の通りです。

・まずは付き合いのある、信頼できる住宅会社に被害状況を説明する
・保険を使うことを伝えて保険適用ヶ所の損傷部分をしっかり調べてもらう
・床下や天井裏、屋根等点検しづらい箇所も調べてもらう
・工事写真(前、中、後)を日付入りで撮ってもらう
・工事内容について保険会社から連絡があった場合は対応してもらう

見積書は適正価格で出してもらう

これも住宅会社に依頼する中の一つになりますが、保険会社に提出するための復旧工事にかかる見積書の作成です。保険会社はこの見積書を元にして見積額の全額、又は9割、8割といった率で保険金を支払うことになります。

注意しておかなければいけないのが、復旧するためのその見積り工事金額を値切らないことです。何かの工事を依頼して住宅会社に見積書を作ってもらうときに、複数の会社に見積を依頼(相見積)して一番安いところに工事を依頼したり、値決めの際に値引きしてもらうことはよくあることです。

しかし住宅火災保険を利用する場合は、住宅会社に適正価格での見積書を作ってもらえれば良いでしょう。値引きしてもらうと、値引きされたその見積書で保険金額が決定されるため、必然と下りる保険金も少なくなってしまいます。本来、値引きの入った見積書というのは適正価格ではありませんので。

ですので、住宅会社に適正価格で見積書を作ってもらい、その際に工事項目に漏れがないようしっかり見積に算入しておいてもらうことです。後から追加で請求されてもその分は保険が下りないですからね。

まとめ

大切な我が家に損害が生じると精神的なダメージも大きいため、何もなく無事であることが何よりですが、万が一のときに住宅火災保険は必要不可欠です。いざ保険を使うとなったときに、必要な保険金がもらえるようにしっかりと手続きしないといけません。

万が一のときは慌てないでまずは保険会社に連絡を入れましょう。そして協力してもらえる住宅会社に来てもらうことです。状況を把握してもらえれば住宅会社のほうから工事の内容や見積の提案があったりしますが、必要な確認事項は上記を参考にして自分で抑えておくべきです。

写真の提出が不要であったり、現場を見に来なかったりと、保険会社の対応は各社違ったものになります。ですので保険金をもらうまでのプロセスを最初に確認して、それを住宅会社にも伝えておけば無事に復旧工事が完了し、問題なく保険金を受け取ることができると思います。

住宅火災保険は必要なものですので、その適用範囲と保険金額を今一度見直してみてはいかがでしょうか。