私が現在、定期預金をしているフィリピンのオウン銀行は高金利ですが、世界でみると他にも高金利な銀行はもちろん存在しています。
日本では低金利が続いていますが、海外には魅力的な金利を持った投資対象ともいえるような銀行を野放しにはしておけません(笑)
そこで今回は、モンゴルの『ハーン銀行』について考察をしてみました。
モンゴルにあるハーン銀行は、国内最大手の銀行であり、日系の銀行でもあります。 ハーン銀行は、最も安心できる銀行として、日本だけではなく世界の資産家から注目を集めています。現地通貨はトゥグルグ(MNT)です。
ペイオフに関しては、フィリピンだけでなくこちらモンゴルでも外国人にも対象となる預金保険法が適用されます。店舗数は500以上、ATMも600台以上と、現在もその数が増えており、遊牧生活をしていた人が都市化により、首都のウランバートルなどに移住し金融機関を利用するようになっているのが現状です。
注目すべき点としては、2003年に大手旅行会社のエイチ・アイ・エスの創業者が設立した日本の澤田ホールディングスが出資しており、大株主としての影響力を持っていることです。
海外預金口座の中でも日本人に利用しやすい環境が整いつつあり、信用に関しても高まってきていると言っても良いでしょう。
気になる金利は?
定期預金の取り扱いは、トゥグルグ、米ドル、人民元です。ハーン銀行は、日本の澤田ホールディングスがジャスダックで業績発表を行っており、2017年の業績も増収増益を維持しています。モンゴルでも収益力や店舗数などでナンバーワンを誇り、リテール分野では今後も強い影響力を持つと思われます。
モンゴルでは2008年頃、大手銀行の破たんが相次ぎ、預金保護制度を一時的に導入しましたが、2013年からは預金保険法が施行されているので、銀行が倒産しても約90万円までは保護されるようになっているようです。
ハーン銀行の定期預金は、1年で15%を超える金利の定期預金が魅力です。ただしこの破格の高金利は、モンゴルの現地通貨「トゥグルグ(MNT)」での金利です。
米ドルや人民元だと、1年定期なら3%台後半の金利です。為替リスクを考えるとやはり米ドル等との信用の差があり、この金利差は当然のものであると考えられます。
しかし日本の企業が大株主になっており、預金保険法も適用されることから、ハイリターンでありながらも低リスクの金融商品と考えることもできます。
トゥグルグなら、2年定期で15.3%と大変高い金利が適用されています。ハーン銀行の定期預金は、預金保険法も適用され安全で確実、なおかつ投資効率の高い運用先であると考えられます。
資金の運用はネットバンキングが中心です。送金や解約も全てネットバンキングで行うことができるようです。このようにハーン銀行は、モンゴル国内でも海外でも利用価値の高い銀行だと言えるのではないでしょうか。
日本で口座開設は可能か?
ハーン銀行をはじめ、モンゴルにある銀行は、原則、日本での口座開設はできません。しかし現地の本支店にて、外国人としての銀行の口座預金の開設ができるようになっています。
ハーン銀行の親会社は、日本の有名な澤田ホールディングスですが、それでも現地での預金口座開設が基本です。
以前からあるのがモンゴルの投資ツアーです。企画旅行ですが、モンゴルに居住していなくても現地で代理人に代行してもらったり、現地の言葉がわかるのであれば、外国人としての銀行口座開設が可能となっているようです。
ハーン銀行の口座を開設すれば、資金の運用そのものは、日本でもモンゴルでもネットバンキングの利用が可能で、その機能も充実しています。現地通貨を使用することがないのであれば、ネットバンキングのみで資金の運用が可能です。
モンゴル国内外の送金、口座の解約もネットバンキングで受け付けており、現地での手続きは初回のみなので、モンゴルのツアー旅行と現地視察を兼ねて、ハーン銀行での口座開設を行う人が増えているようです。
まとめ
モンゴルは、遊牧生活が基本であり、ゲルと呼ばれる移動式住宅は住所が把握しにくかったようですが、都市部にゲルが増え、銀行の本支店だけではなく、ATMを利用する人が増えています。そのため、住所取得システムが開始されており、ハーン銀行の利用者も増えているのが現状です。
モンゴル最大手のハーン銀行は、日本の澤田ホールディングスが親会社なので安心の日系銀行です。そのため日本の考え方や最新システムが採用されており、リテール部門での利便性は、日本と同じ程度になっていくと予想されます。
預金保険法も、少額ですが適用されるようになっており、我々日本人でも安心して定期預金が可能と言えます。ただ気になる点としては、現地通貨での定期預金でないと高金利とならないのは少し残念かなといった感じでしょうか。
金利が15%以上であれば、5年で元本が倍になる計算ですが、現地通貨での為替リスクは避けたいところです。
高金利でおすすめな海外銀行はこちらにまとめていますので是非ご覧ください。